MUSICA TRANSONIC,東方沙羅＋吉田達也,メイン・ライナー,吉田達也ピアノソロ96/3/2 高円寺SHOW BOAT
「磨崖仏＆ＰＳＦ ＤＡＹ」。今日は吉田・南条・河端の３人による４形態のユニットの共演です。・吉田達也ピアノソロ
さすがにアコピを持ち込むのは無理だったか、シンセのサンプリングピアノによる演奏です。現代音楽ぽいハーモニーと打楽器的なアプローチで、なかなか個性的な演奏。低音のリフがちょっとエマーソンを彷彿とさせるかな？ 全１曲、１５分ほどで終了。もっと聴きたかったなぁ。
・メイン・ライナーMUSICA TRANSONICと同メンバー異コンセプト・グループ。どうするんだろうかと思ったら、冒頭南条が「メイン・ライナー」と一言。ああ、区別があって安心した。
曲はちょっとハイライズぽい感じかな。全２曲、各１０分ほどでどちらも南条のヴォーカルと中間部に長いギターソロをフィーチュアしたもの。これももうちょっと聴きたかったなぁ。
・東方沙羅＋吉田達也前回は南条・河端＋パーカッション＆テープの人の３人でした。てっきり吉田が加わって３人編成でやるのかと思ったら、アコースティックベースと手押しオルガンの女性を加えた５人編成になりました。前回仏教系の鳴り物を担当していた南条は、今回はさっき吉田が使っていたキーボードで、ハーモニウムぽい持続音をずっと弾きます。
音は相変わらず、明快なメロディや曲展開の一切無い、雰囲気勝負の音。河端の弾くヴァイオリンともう一つの弦楽器（前回はハーディガーディだと思ってましたが、どうやら違いました。共鳴弦のついた、ヴァイオリン風の古楽器です）が一応メインの楽器なんだけど、メロディらしいメロディは全く弾かない。ハーモニウムと手押しオルガンは不協和ぽい和音を終始鳴らし続け、それを吉田がブラシやマレットを使ったプレイで煽っていきます。なんだか、ユニヴェル・ゼロの一番怖いところを抽出した、という感じ。
前回テープだった部分が生演奏だったせいか、以前よりずっと深みの出た演奏と感じました。
ここまで３組終わって１時間強。う〜〜ん、珍しくサクサクとした進行だ。
・MUSICA TRANSONIC１年ぶりのライヴですが、やっぱり凄いテンションですね〜〜。メイン・ライナーの２倍速、という感じ。曲はＣＤに収録されていないものもやっていたようです（ちゃんと確認してないけど）。そういえば今日は４組やって、吉田は一度も歌っていません。これは珍しい？ このバンド、初ライヴでは南条が歌う曲がかなり多かったそうでしたが、私が初めて見た２回目では１曲のみになり、今日はついに全部インストになりました。これもメイン・ライナーとの差別化のためかな？
本ステージは疾風のように３０分ほどで終了。２度のアンコールにも応え、たっぷり魅せていただきました。３度目のアンコールもひょっとしたら、という雰囲気でしたが、さすがにそれはありませんでした。
本当にお疲れさまでした＞吉田さん
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