NICK DIDKOVSKY VS.PON96/08/01 吉祥寺MANDALA-2
米アヴァン・ロックグループ・DOCTOR NERVEのリーダー、NICK DIDKOVSKYの来日公演初日。共演はＰＯＮです。
・ ＰＯＮ（植村昌弘ds,坪口昌恭kb,清水正樹b,高良久美子vib,広瀬淳二sax）
１．ＧＵ ＃３
２．ペテン師 ＃１３
３．９４年６月１０日 ＃１
４．ペテン師 ＃１４
５．９４年５月１９日 ＃１（新曲）
６．ＧＵ ＃６私が過去見た中では最もハードなＰＯＮ、という印象でした。時間が短いというせいもあったかな。とにかくパワフルでした。新曲の５は「最近、やっと歌心が芽生えてきた」とＭＣで言うだけのことはあって？最初と最後にメロディアスな、まるでフュージョンのようなサックスをフィーチュアしていたのが面白かったです。もっとも中間部の展開はしっかりＰＯＮしていましたが。
アンチＰＯＮは植村が「データを消してしまった」そうですが、着々と進行しているようです。話によると、元メンバーのＫさんも参加したいと言ってるとか。
・ NICK DIDCOVSKY SOLO
１．I KICK MY HAND
２．EINE KLEINE GAMELAN MUSIK
３．ANTAEUS
４．SHE CLOSES HER SISTER WITH HEAVY BONESコンピューターをバックに演奏するのかな、と予想していましたが、NICKのギターのみでの演奏でした。
１はDOCTOR NERVEのギターパートをそのまま抜き出したような演奏。それでも十二分にパフォーマンスとして通用してしまうのが凄いです。２は２台のギターの弦にクリップを付け、手で叩いてガムラン風の音にしての演奏。ギターのトラブルでやり直しになりましたが、すかさず「今のはショートヴァージョン。で、次の曲はガムラン風の曲で....」と笑いを取るNICK。う〜〜ん、お茶目なやっちゃ。３はギターを２台ともテーブルの上に置いて、その上にE-BOWを２個ずつ乗せて持続音を出し続け、アームやチューニングノブで微妙に音程を変えながらうねりを出すという曲。最初私はチューニングを合わせてるんだと思ったら、あれが演奏だったんですね。 NICKは「大きい音なので、ステージ後ろのひび割れが大きくなるのが心配だ」と言ってましたが、それは杞憂でした。４はまた普通のギターソロで、今度はちょっとメロウな雰囲気。
・ NICK VS PON SESSION
１．NICK、植村、清水
２．NICK、坪口、高良
３．NICK、広瀬ＰＯＮのメンバーとNICKの即興セッションを３パターン。１はヘヴィロックぽい感じの演奏で、NICKのギターもそれに合わせたヘヴィなサウンド。２は一転してジャズ色の強まった印象で、NICKのギターも通常トーンでトリッキーなフレーズ中心。後半では坪口が珍しくドラムを叩く、という趣向も見られました。３は割とオーソドックスなフリーインプロという感じでした。
４．ＧＵ ＃２（ＰＯＮ）
５．THE SHAMEFUL STAIN（DOCTOR NERVE）
（アンコール）即興セッション以上３曲はＰＯＮ＋NICKの６人での演奏。４はＰＯＮの曲の中でも難易度の高いと思われるこの曲にばっちり合わせられるのは驚異的です。違和感全然なし。さらに凄かったのは５。ＣＤヴァージョンを遥かに上回る、綿密さに迫力が加わったとんでもない演奏で、もう私はブッ飛びました。バックがＰＯＮだったから余計凄かったのかもしれないけど、これを聴いてしまったらもうDOCTOR NERVEで来日してもらうしかないでしょう。お願いしますよ〜＞関係者の方。アンコールは即興だったようですが、割合リズムがハッキリた感じで、思ったより曲になっていて好印象でした。
私は"SKIN"の楽譜を購入して、NICKのサインをもらってしまいました。
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