NICK DIDKOVSKY VS.一噌幸弘グループ96/08/04 吉祥寺MANDALA-2
NICK DIDKOVSKYの来日公演３日目です。共演は一噌幸弘グループ。
・ 一噌幸弘グループ
１．ぬーぱー
２．わらぶき
３．人生つらいよ今日の一噌グループは一噌幸弘(能管)、鬼怒無月(g)、ヒダノ修一(和太鼓)という顔ぶれ。ヒダノのセッティングは初めて見ましたが、大太鼓から小太鼓までを４種類並べて、その上にシンバルを加えたもの。他にも舞台前面に出てきて、肩からかけた太鼓を叩くこともあります。足が使えないので通常のドラムセットが入ったときに比べてやや音が薄い感じですが、和太鼓の独特の音色はさすがに味わい深いです。鬼怒さんは前２曲ではアコギ、最後の曲ではエレクトリックを使用。一噌は久々の？正装。女性ファンから黄色い声が上がっていました。
かみつき亀にドッグフードやったら、そりゃ死ぬよ＞一噌さん
・ NICK DIDKOVSKY SOLO
今日は１曲、曲を弾くギターソロが追加になりました。あとは３日と同じ構成のガムラン＆E-BOWを使ったソロ。日を追うにつれて構成は練れてきているようには感じますが、個人的には曲を弾くソロをもっと聴きたかったなぁ。
・ NICK VS.一噌グループ SESSION
１．NICK、一噌
２．NICK、鬼怒
３．NICK、ヒダノ一噌グループのメンバーとのデュオを３組。一噌とのデュオではさっき使っていたガムラン風の音と能管とのデュオという形。鬼怒のアコギとのデュオでは、弦にクリップをはさんだままカッティングギターを演奏。途中ではいるアームダウンがまるでテープ操作をしているような効果を出します。ヒダノとのデュオは太鼓＆チューンド・パーカッションという感じで、意外といい組み合わせに感じました。
４．BETA 14 OK
５．田楽山かがし
６．PREACHING TO THE CONVERTED
（アンコール）イグアナ・フレンド"BETA 14 OK"は太鼓なしで演奏。この曲はこの編成でもあまり違和感ないですね。一噌によるとこの曲、小節の頭がわからなくなる箇所があって、そこをうまく合わせるために「ハゲ・カツラ・ポン・タラララ」と唱えるんだそうです。そしたらその箇所に来るとはげ頭がちらついてしまって非常に危険だったとか。
「田楽山かがし」ではNICKは割り込む余地が少なくてちょっと残念だなぁ、と思っていたら後半でギターソロの場面がやってきて、ここではさすがにソリッドな演奏を聴かせました。圧巻だったのは"PREACHING TO THE CONVERTED"。鬼怒とのエレクトリック２本でのデュオはさすがに超ヘヴィです。他の楽器が能管と和太鼓なのに、しっかりこの曲に聴こえてしまうのが凄いです。しかし、トランペット２本の掛け合いを鬼怒＆一噌でやるかぁ。
アンコールの曲は４人による即興。NICKも以前イグアナを飼っていたことがあるそうで、このタイトルになりました。
この日は通常ＰＡの他にＭＴＲも持ち込まれ、NICKと一噌グループの共演部分は翌年リリースされたDOCTOR NERVEのライヴアルバムに収録されました。
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