高良久美子企画「映し出す音」96/10/23 高木盆栽美術館
このライヴは、市ヶ谷にある「高木盆栽美術館」で行われている「日本仮面研究会１５周年記念展・仮面てなんだろう？」という展覧会の一環として行われたものです。高良はその日本仮面研究会の会員なんだそうで。
メンバーは高良久美子(vib,marimba,perc),鬼怒無月(e-g,ac-g),高木タイセイ(tb,el-fietress b,el-ac b)、芳垣安洋(ds,perc)ササキヒデアキ(video)の５人。
ライヴは昼の１２時３０分から約１時間、メドレー形式でほぼ切れ目なく曲が演奏されました。一部インプロパートを除いて、かなり譜面縛りのきつそうな曲が続きます。曲調もスピーディーなジャズロック（高木タイセイのフレットレス・ベースがかっこいい！）、調子っぱずれのマーチングバンド、ボンフルの「大建設」（一昨年の渋谷クロコダイル以来、久々に聴いた）、芳垣がジャンベにまわって１９日の保谷を思い出させるようなアコースティックセットなど盛りだくさんでした。
ＰＡ無しでギターやベースも小さなアンプだけの音でしたが、高良のヴァイブやマリンバがかなり生きる音量だったのも良かったです。ステージ正面にはササキヒデアキによる、展示されている仮面などをモチーフにしたビデオ映像が流されます。高良と芳垣が仲良く並んでマリンバを連弾するなんて場面もありました。
この仮面展、明光商会の肝いりのようで、まぁ企業メセナみたいなものですね。この内容のライヴを無料で聴かせてくれるのですから、感謝しましょう。演奏の前後に「世界の仮面」展も見ましたが、こちらもなかなか面白かったです。
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