マリア観音96/11/07 渋谷LA-MAMA
ゲストにさがゆき、岡野太を迎えたワンマンライヴ。ゲストの１人だった不破大輔の不参加は定刻に入場した私は話を聞くまで知りませんでした。終演後会場前を見たらちゃんと掲示してある。急な話だったんでしょうか？
今回は３部構成でした。
・ 木幡・さがデュオ
エレアコを抱えた木幡と、いつものソロライヴのときのように小パーカッションや玩具類を使いながらのさが、２人とも椅子に座っての演奏です。いつもひっつめている髪を下ろし、エレアコをかき鳴らしながら時に爆発する木幡は、なるほど私もピーター・ハミルを連想しました。さがは芯のあるヴォイスで木幡の歌の世界をしっかりサポートします。そして絶叫・マシンガンヴォイスと見せ場でもしっかり存在感を見せるのはさすがです。
「木の葉やもり」「笑う顔」「蠍に貰った拳」の３曲で４０分。全然軽くないアコースティックセットでした。最近マリ観本体のステージは大作・即興指向で演奏曲も固定気味なので、こういうアコースティックセットで普段やらない曲を演奏する、というのは是非続けて欲しいです。
・ 木幡・平野・岡野トリプルドラム
ほんとにやっちゃいました、トリプルドラム。木幡のソロに始まり、表記の順番で１人ずつ登場して、後半は木幡・平野の順で退場し、最後は岡野のソロ、という構成でした。マリ観恒例のドラムデュオの面白味は、木幡・平野の呼吸の妙という面の比重が高いのですが、３人で叩きまくる場面はそうした面白味があまり感じられなかった。トリオの部分をもっと短くして、２人ずつのデュオを３通りたっぷり聴かせる方が良かったんじゃないかな。実際、木幡が退場したあとのデュオでは、平野の気合いに岡野が呼応する場面など新鮮かつ迫力もありました。
・ マリア観音１．進化の坩堝
２．漆黒界
３．犬死に
（アンコール）絶滅不破不参加でアコースティックベースに河崎純を迎えたステージ。河崎はさすがに他の３人の絶妙の呼吸にはついていくのがやっと、という印象ですが、弓弾きなど音がかなり暴れているので音的にはかなり合っています。この段階でこれだけ楽しめるのだから、これで呼吸が合ってきたら相当凄いのでは？今後に期待です。小森のサックスと木幡のトランペットのアンサンブルは面白いですね。アコベになったので出てきたアイディアなんでしょうか。
ベースがまだ不慣れということもあって（譜面台が倒れてしまう事も何度かありました）、小森がキーボードでベースパートをサポート。アコベの音量もまずまずだったので、かつてないほどボトムのどっしりしたアンサンブルになっていたのは面白かった。ベースが慣れてくれば小森も以前のように思いきり暴れられるでしょう。
アンコールで木幡がさがの手を引いて登場。暴れる木幡に対抗して？ さがもステージ上を徘徊しながらブチ切れヴォイスを披露。いやぁ、テンション高すぎです。アンコールも入れて１時間強のステージでした。
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