高円寺百景,THE 磨崖仏97/01/17 渋谷LA-MAMA
行って来ました、高円寺百景のレコ発ライヴです。
ぴあ効果もあってか？昨年７月のライヴに続いてこの日も大盛況でした。♪ THE 磨崖仏（吉田達也vo,kb&tape,さがゆきvo,鬼怒無月g,森本賢一kb,原田仁b,植村昌弘ds）
「吉田さんのソロアルバム磨崖仏と新作よりの曲をバンド編成で再現する一回限りの企画」だそうです。
まず新作から４曲。なんだか寄せ集めくさいメンツでどうなるかと思っていたんですが、なかなかアンサンブルがまとまっています。吉田＆さがのコーラスもバランスが良くてなかなかいい感じ。原田＆植村のリズムセクションもヘヴィで疾走感があって非常にいいです。鬼怒と森本はあんまり目立っていなかったかな？
新作の曲は、いつもの吉田節に加えて、２曲目に演奏された「王道歌物プログレ」（吉田談）が意外で面白かったです。まさにキャメルを思わせる、MADE IN JAPAN系の人が聴いたら真っ青になるような(^_^;)素晴らしい曲。中間部では吉田のポルタメントの効いたシンセソロ＆鬼怒のギターとの掛け合いなんて場面もあって、非常に盛り上がりました。また、以前ソロのライヴで演奏されていた曲も演ったんですが、バンド編成で聴くと全く違った印象なのが面白かったです。
後半は鬼怒の弦張り替えタイムとして高円寺百景新作収録の"PAMILLAZE"、磨崖仏収録の"ONODU" "NESSANG" "JONEOIK"を演奏。"JONEOIK"はライヴで聴くのは初めてだったんですが、こんなにいい曲だったのか？と再認識しました。
予定のセットはこれで終わりでしたが、何故か一部からアンコールの拍手が始まり、先出のバンドとしては異例のアンコールがありました(^_^;)。演奏したのは、磨崖仏のラストに入っている"IJOCUFF"。この曲、アルバムテイクではテープの回転操作を多用した実験的な曲なんですが、これをライヴで再現してしまうという無謀な企画。テンポとキーを書いた紙で吉田が指示しながらの演奏でしたが、その通りに演奏してしまう他のメンバーも凄いもんです。
予想以上に楽しめました。新作の曲は１人演奏で再現するのは難しそうな曲が多そうだし、１回限りとは言わずに是非レギュラー化して欲しいものです。
吉田さん、やっぱりキャメルは見に行くんだろうなぁ(^_^)。
♪ 高円寺百景（吉田達也vo&ds,安紀vo&kb,原田仁vo&g,坂本賢吾vo&b）
1.GUOTH DAHHA
2.AVEDUMMA
3.GRADDINOBA REVOSS
4.DOI DOI
5.GREMBO ZAVIA
6.SUNNA ZARIOKI
7.ARAMIDDA HORVA
8.IOSS
9.RISSENDDO RRAIMB
（アンコール）
10.YAGONAHH昨年７月のライヴでは本編は全て新作からの曲でしたが、今回のライヴでは新曲と旧曲を１曲おきに半分ずつ演奏しました。坂本は旧曲でもあまり違和感なく演奏していましたね。ベースラインも細かく変えているようです。
ちょっと気になったのは、この２バンドだと「吉田の曲をバンド編成で演奏する」というコンセプトがだぶってしまうので、印象に残るのはどうしても新鮮味のあるTHE 磨崖仏の方になってしまうこと。これは考慮の余地ありではないでしょうか？
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