RUINS97/02/07 高円寺SHOW BOAT
ルインズ３年ぶりのワンマンライヴです。全席立ち見の超満員を覚悟して行ったんですが、裏のアルタードやSYSTEM 7と客がばらけたせいか、開けてみたらほどほどの入りでした。前列には椅子席まで出ていて、おかげで私はゆっくり見ることが出来ました。まず前半は２人のみの演奏。前回のライヴでの予告通り、いきなり新曲８連発でした。どの曲も増田隆一在籍時のような複雑なテクスチュアを持つ曲なんですが、ライヴ３度目の新任ベーシスト佐々木恒が、持ち味の荒っぽさを失わないままで見事に弾きこなしています。曲も佐々木の「ベースギター」（ギターの低音部にベースの弦を張って、ベースとギターの音が１本で出るようにしたもの）を生かした作りになっていて、この編成でのルインズの方向性がかなり固まってきたように感じます。津山さんに聞いた話では、この２人、週２度位のペースで練習しているとか。ヨーロッパツアーの前ということもあるんでしょうが、気合い入ってますねぇ。
新曲８曲のあと、お楽しみのプログレメドレーのパート２を演奏しました。今回は"SIBERIAN KHATRU" "HELL'S BELLS" "RED" "HEAVY TUNE" "THE ONLY THING SHE NEEDS" "MONEY" "YYZ" "THE LAST 7 MINUTES"などのワンフレーズがメドレーで演奏されました（抜けてる曲があったらフォローしてね＞読者の皆さ
ん）。しかし、これだけの曲をメドレーにアレンジするのって、新曲を作る以上に大変なんじゃないでしょうか(^_^;)。後半はあと既成曲２曲を演奏して終了。前半最後の"B.U.G"は初回ライヴで演奏したときに比べ、中間部がかなり拡張されていたりとアレンジがいじってあります。これも佐々木がバンドにとけ込んできた証明なんじゃないでしょうか。
さて後半は豪華ゲスト４人を迎えたスペシャルメニューです。
山本精一 .... "DEL FANCI CANT"ともう１曲演奏。山精のゲスト参加は以前もありましたが、佐々木ルインズになってからは、音が当たってしまうのでギタリストのゲスト参加はちょっと辛いんじゃないでしょうか。
EMI ELEONOLA .... 昨年ギロチン兄弟のイヴェントでピアノ連弾＆ヴォイスデュオで吉田と共演しているのを見てハマるのは間違いないとは思ってましたが、これほどとは。まずインプロで、続いて吉田＆EMIの掛け合いヴォイスをイントロに、"GRAVESTONE"をバックにEMIがパワフルにシャウト。EMIは「ルインズを見るのは実は今日が初めて」なんて恐ろしいことを言っていましたが、内容は素晴らしい。是非レギュラー化して欲しいです。
菊地成孔 .... 吉田の企みで「菊地イジメ」のコーナーになってしまいました(^_^;)。当日いきなり譜面を渡して演奏させるというものでしたが、菊地が最初２曲で「見本を聴く」をチョイスしたため逆に菊地がいじめる展開に なってしまった、という気も(^_^;)。聴いてる方は２人ヴァージョンと両方聴けたのでありがたかったですが。演奏曲は"HYDEROMASTOGRONINGEM""RAMIFICATION" "BURNING STONE" "PLEXUS" "DHASKRIVE"の５曲。どれも展開の早い短い曲ですが、後半３曲を初見で吹ききってしまうのはさすがですね。また、一部で最近気に入りの？ＣＤＪも使用していました。
小口健一 .... KENSOの小口が入るということでどんな演奏になるかと思っていたんですが、ハモンド＆アナログ風シンセというセッティングで"INFECT"を演奏。これがまた異常にハマってしまって、まるでこの曲がキーボードトリオ用に書いたように思えてしまいました。超ヘヴィリズムセクシ ョンと渾身のキーボードソロ、はっきり言って全盛期のＥＬ＆Ｐを越えてい ます。現存するキーボードトリオの最高峰と言っていいでしょう。今回のBANCO来日公演には間に合わないけど、次回は是非この編成をシンフォ系プロ グレファンに聴かせてド肝を抜いてしまいたいもんです。 いかがでしょう？＞POSEIDON PROJECTさん(^_^)これで本セットは終了。アンコールは再び２人のみで"GRUBANDGO"を演奏して幕となりました。前後半ともにたっぷり楽しめたライヴでした。
そして私はリキッドルームへ向かう(^_^;)
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