勝井祐二KICKS97/03/02 新宿PIT-INN
勝井祐二(vln)、鬼怒無月(g)、泉邦宏(sax)、原田仁(b)、岡部洋一(perc,electronics)、芳垣安洋(ds)行って来ました、勝井祐二のリーダーバンド、KICKSのライヴです。今回は宗修司に変わって岡部洋一が参加、そしてKICK JAZZ SESSION時代からたびたび参加していたサックス奏者の泉邦宏が加わった６人編成です。
まず注目は芳垣＆岡部のツインドラム。私は残念ながら2/21のROVOを見逃しているので、この２人の共演は初めて見ますが、宗＆芳垣コンビに比べて、割と違和感はありませんでした。宗＆芳垣は普通に叩いてもはっきりとノリの違いが際だって、違和感すら感じるぐらいの強烈な印象を与えるのに比べ、岡部がパーカッションやエレクトリック・パッドに回る場面が多かったせいか、溶け込んだ感じです。勿論、現在ライヴシーン最強レベルの両者のツインドラムなので、超強力なのは言うまでもありませんが。
KICKSの場合、強力すぎるリズムセクションに加え鬼怒が刻みに回ると、勝井一人の上物がどうしても薄くなるように感じてしまいますが、泉が入って勝井と２人で上物ハーモニーを乗せるようになると、かなりバランスが取れるように思います。そういう意味では泉の参加は成功ですね。
選曲面では、後半に入ってサントラ「ＰＵ」からの曲を取り上げたのが面白かったです。KICKSでこのアルバムからの曲を演奏したのは初めてじゃないかな？
鬼怒は珍しくセミアコのギターを演奏。皮のジャンパー＆パンツの衣装と相まって、「今日はロカビリーなの？」などとＭＣでからかわれていました(^_^;)。また、2/25のボンフルでは使用しなかったシンセも登場。ラストの"SUPER NOVA"のイントロなどで効果的に使用され、まるでスペースロックバンドのようになってしまいました。いいんだけど、ROVOとの差別化は考えなくて大丈夫なの？なんて心配になったりして。
非常に満足度の高いライヴでしたが、次回ライヴは宗が戻った５人編成になるとのこと。宗さんには申し訳ないけど、機会があったらまたこの６人でライヴやってほしいなぁ。
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