灰野+PILL,MOTOR PSYCHO他97/04/05 高円寺20000V
行って来ました、高円寺20000V主宰のライヴです。この日の出演バンドは、BORIS,DEATH COMES ALONG,MOTER PSYCHOの３バンドにゲストとして招かれた灰野敬二+PILLのデュオ。私の目当ては過去何度かチャンスがありながら予定が合わずに見逃している後ろ２バンドです。
♪ BORIS女性g,b,dsの３人編成。とにかく音がでかいという事前情報を得ていたため、ティッシュの耳栓を準備しておきましたが、それでも相当耳に来ました。
ここまで音がでかいと、もう音楽性とか曲の構成とかはどうでも良くなってしまいますねぇ(^_^;)。それもただでかいだけでなく、フィードバック等ででかい音が演奏中ずっと持続するというのがまた凄い。
ドラムのセッティングが面白い。通常ハイタムを設置する場所にフロアタム並みの大きなタムを設置し、さらに遥か頭上の高い位置にクラッシュ（チャイナ？）シンバルを置いています。
♪ DEATH COMES ALONG
vo,g２人,女性b,dsの５人編成。基本的にはサイケなギターバンドという感じですが、時々ブルージーな展開になるところが特色でしょうか。voはマイクを２本持って、片方にはエフェクトをかなりかけていたようです。BORISほどではなかったけど、このバンドもかなり音がでかかったので、聴いててあまりよくわからなかったんですが(^_^;)。
♪ MOTOR PSYCHO
元ルインズの増田隆一g,HAPPY FAMILYの宮野達也b,ＰＯＮの植村昌弘dsの３人によるバンド。曲は増田によるものなんでしょうか、かっちりとした展開とフリーな要素がほどよく混じり合っています。中には"INDISCIPLINE"をより複雑にしたような曲もありました。本家よりかっこいいという気も(^_^;)。増田はMIDIギターによるシンセ音を多用。ピアノ音によるフリープレイやオルガンのバッキング音などはアクセントとして非常に有効だったように感じます。宮野はヘヴィでうねりのあるサウンド＆フレーズで、相変わらず硬質な植村のドラムスとは相性ピッタリ。
昨年結成して短期間にライヴの本数をこなしたためでしょうが、バンドアンサンブルは非常にタイトでまとまっていました。ワンマンとは行かないまでも、もうちょっと落ちついた小屋で長時間聴きたいですねぇ。
♪ 灰野+PILL
さてゲストながら堂々のメインアクトはこの２人。昨年春以来のライヴです。いきなりスタートから両者全力疾走！激しいアクションでギターをかき鳴らす灰野、怒声を発しながら爆走リズムを叩き出すPILL、まさに両者がっぷり四つ。中盤少し落ちついたところで灰野のヴォイス。歌い方が激しすぎて言葉が聞き取れないが、迫力は充分。そしてまたもや両者爆走して終了。時間にして２０分強位でしたが、もう文句無しの凄まじい演奏でした。灰野のギターは確かにノイジーなんだけど、いわゆる普通のノイズギターとは違って、耳障りでなく聴きようによってはシンフォニックな音にすら感じてしまうのが面白いですね。
今日はでかい音のバンドばかりだったけど、さすがに灰野+PILLは役者が違いすぎです。いつ喧嘩別れするか心配なこの２人ですが、是非これからも共演して欲しいです。
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