BONDAGE FRUIT,RUINS他97/04/18 下北沢CLUB251
行って来ました、まぼろしの世界企画のクラブイヴェントです。客入れ時とセッティングの合間には中島ケンのＤＪ。テクノに偏らない選曲でなかなか楽しめましたが、もうちょっとボリュームを絞って欲しい。他の人と会話ができないぞ。
♪ IDORA
１番手はこういう企画でないとまず見られないようなバンド。いわゆるハードコア系。ヴォーカルはハイトーンのデス声です。このタイプの音は自分から好んでは聴かないんですが、このバンドは演奏力がしっかりしていて安心して聴けました。音は本格的ですが、ルックスがこけ脅しでなく人柄の良さそうな感じなので好印象です。
しかし開場前にリハを聴いたときにはかなりでかい音かと思ったら、意外とそうでもなかった。やっぱりBORISを一度聴いちゃうと怖いもの無くなっちゃいますねぇ(^_^;)。
♪ RUINS
１曲目はプログレメドレーパート２＆１。ヨーロッパ帰りの初ライヴの初っ端がいきなりこれかぁ(^_^;)。その後は２月のライヴの前半で演奏した新曲を中心にしたセット。その後増えた新曲も数曲。アルバム収録曲は"HYDEROMAST..."と"B.U.G."くらいだったか。"B.U.G."を別の新曲とメドレーで演奏したのはなかなか新鮮味がありました。残念だったのは佐々木のギターとベースの音がちょっとバランス悪かった点。そのせいか過去見た２回のライヴに比べても粗っぽさが目立つ演奏に感じられました。
♪ BONDAGE FRUIT
１．オーファン（新曲）
２．MOBILE
３．SHORT WAVE FROM OUTER SPACE
４．FROST AND FIRE４曲計５０分。アンコールは会場の都合で無し。
今日のライヴは新曲の１に尽きるでしょう。２５分にもわたる大曲。序盤はツインドラムとマレット使用の大坪のベースが骨格となるリズムを刻む上を、勝井と鬼怒が微妙にすれ違うインプロ風プレイを展開。中盤は大坪がランニングベースに変わり、高良がヴィブラフォンに回って、様々なモチーフが現れては消えるまるでダブミックスのような音が続く。この間、「レシ」等には辛うじて見られた明快なテーマは全くと言っていいほど出てこない。終盤に入ってようやく全員のアンサンブルによるテーマらしいものが出てくるが、それもすぐに混沌の中に吸収されてしまう。最後まで曲として収束していくことが無く、ひたすら拡散していくようなイメージ。だけど決して散漫なわけではなく、一本筋が入っているように感じられる。う〜ん、上手く表現できないけど、これはこれまでのボンフルには無かった全く新しいパターンの曲ではないでしょうか。まだ進歩を続けるのか、恐るべしボンフル！
他の曲では、５人になってから初めて演奏するちょっと薄味になった２、後半異常にハイテンポとなった４（３はこの曲のイントロの即興が曲として独立したもの）などがありましたが、それらの印象も１の凄さですっかり吹っ飛んでしまいました。
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