HARPY,OAD,MELT-BANANA他97/05/10 高円寺20000V
HARPY企画のライヴシリーズ"FABULOUS BEASTS VOL.6"。
♪ ANIMO COMPUTER
HI-SPEEDのミズヒロのソロユニット。レトロフューチュアなテクノサウンドとサンプリングによるグラウンドビートを融合した前半、スペイシーなSEが音響系な（この表現あまり好きではないけど、便利なので使ってしまう(^_^;)）後半、という感じでしょうか。２０分弱で終了。
♪ 菊地雅晃ソロ
コントラバスとアナログ・モジュラーシンセをほぼ交互に演奏（シンセの方は演奏と言うより「操作」といった方が正確かな）。コントラバスの方も、ＰＡからはロングディレイのエフェクト音のみを流すなど、ユニークなアプローチです。こちらも２０分ほどで終了。
♪ HARPY
セッティングが早いのでサクサク進みます。
HARPYは新編成になってから３度目ですが、新編成になってからのほのぼのとした雰囲気に以前の３人編成だった頃のタイトさが加わって、非常にバランスが良く感じます。今回面白かったのは、フランスのMIMIフェスティバルへの出演決定記念という事で、フランス語ヴァージョンで歌われた"SHOPPING"（でもフランスでは日本語で歌うんだそうな(^_^;)）と、最後に演奏された"HAVANA"。"HAVANA"は３人編成時は「まぼろしの世界・サンプルズ」収録テイクのようなヘヴィなアレンジでしたが、今回は軽くて浮遊感のある不思議な感じのアレンジ。なかなか良かったです。２５分ほどのステージでした。
♪ O.A.D.
O.A.D.は過去２回見ていますが、いずれも大きめのホール。ライヴハウスの狭い空間で見るのは今日が初めてです。
過去２回のライヴとは違って、演奏中ずっと流されていたSEは今回は無し。そのせいか、バンドの音がよりストレートに聴こえて良かったです。ベースの船戸はボディレスのエレクトリック・コントラバスを使用していました。津山はKBをまともに弾いたのは１曲のみで、あとはひたすらオシレーターを鳴らしていました。
ドラムン・ベース調の１曲目をはじめとして、多様なリズムを強力に叩き出すリズムセクションに、ちょっとヒレッジを思わせるエフェクティヴな刻み中心のギターが加わり、その上をオシレーターやサックス、ヴォイス等が上物として乗ります。後半はゲストとして勝井祐二のヴァイオリンも加わりさらに強力化。文句無くこれまで見た中で最高の内容でした。約５０分ほどの演奏。
ビデオエフェクトも入りましたが、これはステージ後方のスクリーンがほとんど見えなかったので企画倒れ。しかも演奏中にセッティングを始めるものだから、一部観客にとってはかえって邪魔になってしまいました。これは一考の余地あり。
♪ MELT-BANANA
いや、実は私MELT-BANANAはそんなに苦手じゃないんですよ（誰に向かって言ってるんだ？(^_^;)）。この日は回りが立って見ている中、私は１人だけ最前列真ん中でフロアに座り込んで見ていました。暴れる客ばかりだったら逃げるつもりだったけど、そうならずに済んで良かった(^_^)。
始まった当初はO.A.D.の音が凄かったせいもあってか、１年半前に見たときに比べておとなしいという印象だったんですが、終わってみたらやっぱり耳鳴りがしていた(^_^;)。あの金属発振ギターは健在でした。４０分ほどの演奏でアンコールは無し。
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