TIPOGRAPHICA97/07/28 渋谷ON AIR WEST
ティポグラフィカのラストライヴです。
会場のON AIR WESTは超満員。椅子席は勿論、その後ろに立ち見客の壁が出来、２階席も解放されていました。ティポ史上最大の観客動員か？さて、ライヴは３部構成。通常演奏の１部・３部の合間に、観客から取ったアンケートから質疑応答とティポの曲の人気投票を行い、上位に入った曲を演奏するという企画。
（１部）
１．フローティング・オペラ
２．時代劇としての高速道路
３．重力の虹
４．KING'S GOLDEN TOILET
５．ＴＰ−１故障せよ１部はラストアルバムとなってしまった新作からの３曲でスタート。２の冒頭には今堀のギターソロをフィーチュアしたイントロが追加。２と３の合間には今堀が近くにセットしたキーボードを操作。サンプラーを鳴らしていたか？３の中間部ではかなり長めのドラムス＆パーカッションデュオを挟んでの演奏。５のイントロはスナフキン水上のスペイシーで荘厳なシンセソロ。
（２部）
６．頭芝製セックスフレンド２部は７脚椅子が出て、メンバーがステージにずらりと並ぶ構図。これを見た菊地が一言「悪夢だな」(^_^;)。
質疑応答は菊地が「つまんねえ質問ばっかだな」とほとんど答えず、今堀の語る解散の理由とか各メンバーの今後の予定とかを話していました。注目の今堀の今後についてはうまくはぐらかした感じ。人気投票の結果は、以下の通り。同着が多いです。２〜４位の票数は発表せず。
１位 頭芝製セックスフレンド、そして最後の船は行く（１３票）
２位 重力異常の競馬場、無限電車
３位 裸のランチ、時代劇としての高速道路
４位 ゴム人対サラリーマン
５位 森へ行く方法、アメリカ（５票）
６位 ダダ・トロット、最悪のデート（４票）
７位 KING'S GOLDEN TOILET（３票）
８位 火薬の臭い彼女の味、スクールバス、侵略はゆっくりと確実に（２票）
９位 フローティングオペラ、青空だけど迷宮入り、子供の宗教、
ヴァーチカルストレス、うなずかない男、日本間とＭＣ−５００VER.２、
給食Ｎ（１票）６はこの曲が上位に来るとは予想していなかったのか、まず「公開リハーサル」を行ってからの演奏。「普段のリハでは今堀はこんなにやさしくないぞ」の声あり(^_^;)。
（３部）
７．フレンズ
８．日本間とＭＣ−５００〜裸のランチ
９．クローム襲撃
１０．侵略はゆっくりと確実に
１１．そして最後の船は行く３部で衣装替えして出て来た松本。一応「喪服」という事だったが、半ズボンでシャツを出した喪服なんて初めて見たぞ。おまけにスキンヘッドでグラサンなので、まるで某マリ観のメンバーのような風体になってしまって笑える(^_^;)。８は途中大儀見のパーカッションソロをフィーチュアしたメドレー。９冒頭での今堀のディレイループを多用したエフェクティヴなギターソロは、昔5-GUITARSで見たソロ演奏を思い出させるもの。１１の前に「これが最後の曲です。アンコールには応えません」と話し、演奏後に菊地が楽譜を客席にぶちまけて２３時に終了。最後はちょっと感傷的だったけど、彼ららしいラストライヴでした。
外山明は１０月のSUARA OMBAKに参加するほか、ナスノミツル、石渡明広、菊地成孔と新バンドを結成するとか。菊地が命名したバンド名は「満足山」(^_^;)。