大山脈X,JON,PHLEGM97/08/10 吉祥寺MANDALA-2
オーストラリアのバンド、PHLEGMの来日公演です。 この日の私の目当ては、サポートで出演の新生大山脈Ｘ。♪ 大山脈Ｘ(吉田達也ds,勝井祐二vln,三橋美香子vo,原田仁b,高橋ヨーカイb)
いきなり目当てのバンド。４５分間、全１０曲をぶっ通しで演奏。曲は前の編成で演っていた数曲以外は、新曲ばかりです。
音は原田・高橋のツインベースによるリズムセクションがシンプルなリフを繰り返し、これに三橋の民謡テイストのヴォーカルと勝井のフリーキーなヴァイオリンが乗ります。ツインベースは原田のスタインバーガータイプ、高橋のフェンダー系とそれぞれのキャラクターがはっきりしてます。両者のユニゾンによるベースラインはひたすら重い！ 三橋のヴォーカルはＯＮＩとは違ってかなりフリーなヴォーカリゼーション。前任の安紀のオペラタイプとはかなりキャラクターが変わっています。高円寺百景の活動休止状態による久々の大人数バンドとあって、吉田のドラムもかなり気合入っていました。
この編成で今後も活動するかは不明ですが、なかなか面白かったです。
♪ RIZILLI
PHLEGMのベーシストのソロユニット。ステージ上はマイク２本のみ。何が始まるかと思ったら、ケンカに負ける男の再現？ 自分を殴って倒れて鼻血出して、奇声を上げながらステージを下りて客席へ。もしかして暴れるか？ と観客が固唾を飲んで見守っていたら、そのまま客席後方のトイレに引っ込んで終了。一気に和む観客一同(^_^;) この間約１０分でした。
♪ JON
個人的には２年振り位に見るJON。何と、犬のかぶりものが大幅にヴァージョンアップして、かなりリアルになっていました。しかし、歌と演奏は相変わらずの超脱力。見た目とのギャップが凄くシュールです。
「おあつうございます」って、そりゃ真夏にあんな暑そうな着ぐるみ着てちゃねぇ。
♪ PHLEGMさてメインアクトのPHLEGM。g,b,dsの普通のトリオですが、それぞれエレクトロニクスも操作します。特にdsの使うセッティングはかなり大規模。さっきのbは、弦がだらりとたわんだベースを持ち、終始しゃがみこんでの演奏。
音は即興色の強いジャンクサウンド。３人の操作するエレクトロニクスが適度にアクセントになっていて、意外と飽きさせない。思ったほど悪くはなかったけど、途中で観客が続々帰っちゃうのはちょっと気の毒でした。まあ、本人たちは気にしていないようだからいいか。
終演後、売店で吉田撮影の「磨崖仏ポストカード」を購入。７種１４枚で７００円。これはお薦めです。