AUSIA97/08/27 吉祥寺シルエレ
AUSIAのライヴです。私がAUSIAを見るのは、昨年の9/16、新宿PIT-INNでのライヴ以来です。vlnが太田恵資から壷井彰久に代わってからは初めて。さらにこの日はゲストにオリジナルメンバーの仙波清彦を迎えてのライヴです。仙波効果か、この日は客席後方に立ち見がずらりと並ぶ大入りでした。1.AN INDIAN RAIN
2.VISIONS THAT YOU GIVE(通称「一休さん」)
3.MAGPIE A JIG
4.MOTHER GOOSE
5.わにとかげ
（休憩）
6.CHANCE MEETING(ブライアン・フェリーの曲)
7.つのじじい
8.ラメント・ディ・トリスターノ・ラ・ロッタ(古楽)
9.カサカサ
（アンコール）
10.十二夜
11.IDIOT'S DELIGHT注目の仙波セットは、客席に向かって置かれたテーブル上の大量の小パーカッション群に加え、横向きにセットされたドラムセット（バスドラだけ客席に向けられ、ツーバス用のペダルで鳴らす）をほぼ半々使用。エスニック風のパーカッションもセットされ、吉見のタブラと連弾という場面もありました。
特にドラムセットを演奏する時には、足立兄在籍時を思わせるテンションとパワーが感じられました。昨年９月のライヴではゲストにヴィオラ・ダ・ガンバが加わったため、テンションは後退してなごみ系に接近した音に変わって、それはそれなりに魅力的だったんですが、やはり今回のような音の方が個人的には好みです。これで一噌の能管が復活してくれたら文句無いんですが。ちなみにこの日も一噌はリコーダー各種と角笛のみの演奏でした。
壷井のプレイは、前任の太田に全くひけを取らない技量で驚かされました。テクニック的にはもちろん、AUSIAで特に要求されるソロフレージングの引き出しの多さは見事です。全体的に太田のムードを継承したアラビックなフレーズが随所に出てきて旧曲でも違和感を感じさせませんでしたが、３での完全ソロ場面では急にクラシックぽいフレーズが出てくるのはルーツがうかがえて面白いですね。
圧巻は本セットラストの９。中盤の吉見ソロコーナーの前にゲストの仙波ソロのコーナーが追加されてました。まずはウイスキー（サッポロソフト）の小ボトルを傾けて音程を変えながら叩き、最後は中身を飲んでしまう(^_^;)。次いでドラムセットに座ってのソロでは気合いの入ったプレイを披露。川辺氏によると、自分のソロライヴでもこんなに気合いを入れて叩いたことは無いとか(^_^;)。そして最後はステージ前方に置かれたおもちゃのドラムセットを使用。これの電子音のバッキングを鳴らしながら「テキーラ」を演奏。しかも最前列仙波寄りで見ていた私の真ん前(^_^;)。いやぁ最高です。他のメンバーもすっかりお客になって楽しんでいたようでした。
仙波はＭＣの方でも大活躍。曲中に例の「ガハハ」という大きな笑い声を入れるかと思えば、いつもの調子でＭＣ（というか雑談）を繰り広げるメンバーに「お前ら、相変わらずオチの無い話しばっかりしやがって！」と怒声を飛ばす(^_^;)。あげくの果てに、アンコールの１１で楽譜がなかなか見つからず、「どうせ全部同じ曲じゃねえか！」場内大爆笑。その割には仙波師匠、この曲で思いっきり間違えていましたが(^_^;)。
仙波がゲストに入る編成でのライヴは、9/9 新宿PIT-INNでも行われます。見逃した方には、必見と申し上げておきましょう。
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