RUINS+内橋和久97/08/29 中野PLAN-B
ルインズ+内橋和久のライヴです。
このライヴ、当初はデレク・ベイリーが来日してデレク＆ルインズとして行う予定でしたが、ベイリーの来日中止に伴いこの編成に変更になりました。会場のPLAN-Bは、普段は舞踏などのパフォーマンスに使用されているようで、壁はコンクリート打ちっ放し、床は板張り、照明は最小限、客席はスタンド形式、と普段通っているライヴハウスとはかなり印象の異なる場所です。しかし、音響は素晴らしく、生音のみのドラムスもかなりいい音で鳴っていました。内橋と佐々木の音も、アンプの音をそのままＰＡを通さずに鳴らしていました。
さらに面白いのは会場の隣の部屋。一応スタッフと出演者の控え室のようなんですが、なぜか開場前に来ている観客がここに入ってダベって待っているという。つまりここは観客の控え室でもあるわけですな(^_^;)。終演後は出演者・観客ともここに戻って臨時打ち上げ会場と化します。
さて演奏は20時過ぎに始まって１時間弱。全て５分以内のセットをアンコール含め計１３セット。元々のライヴの趣旨通り、曲を演奏せずに全てインプロです。インプロとは言ってもこの３人なので、いかにもなインプロにはなりません。割合整合感のある、アルタード・ステイツを思いっきり荒削りにして疾走感優先にしたような音。吉田お得意の５拍子や７拍子の疾走リズムも随所に出てきます。
内橋はいつものように得意のループやエフェクトを大いに使ってのプレイ。佐々木は例のベースギターに加えてMIDIを使ったシンセ音も交えて、多彩な音色です。吉田・内橋の両名に負けない存在感は凄い。ルインズに入るまではこのシーンでは無名だったことを考えると、驚異的ですね。
途中、佐々木のベースギターの弦が切れるアクシデント。それも完全に切れるのではなく、巻弦が伸びて弦がたわんだ状態になってしまいました。それでも弦を張り替えること無く、そのまま最後まで演奏してました。替えの弦を用意してなかったんだろうか？
この編成もレギュラー化したら面白いかも。
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