マリア観音,LUCKY VOODOO

　 97/09/24 吉祥寺MANDALA-2


マリア観音とLUCKY VOODOOのライヴです。
この日の会場となった吉祥寺MANDALA-2は満員で客席後方に立ち見まで出るほどの盛況。最近のマリ観のライヴでは最高の入りではないでしょうか。

♪ LUCKY VOODOO

先発はゲストに木幡東介を迎えたLUCKY VOODOO。木幡は30分ほどの演奏中ドラムを全編フルパワーで叩きまくり。これにさがの爆裂ヴォイスと原田のファズベースが応戦し、超ハイテンションの内容となりました。木幡VS.原田、木幡VS.さがといった顔合わせも新鮮味満点でした。

内橋＆さがの「混浴楽」でもそうなんですが、この手のインプロユニットはゲストに強力なドラマーが加わるのが楽しみですね。

♪ マリア観音

１．漆黒界
２．永遠の眠りを
３．刺生活
４．木幡ドラムソロ
５．犬死に
（アンコール）漆黒界（再演）

前回７月で平野が復活したのに続き、今回のライヴでは小森がカムバック。この４人編成でのライヴは昨年１１月以来でしょうか。

平野・小森の２人はブランクを全く感じさせない演奏＆暴れぶりでした。これに加えてこの日からエレクトリック・アップライトベースに持ち替えた河崎が、故・宮脇を思わせるファズトーンで演奏したため、かつての全盛期のマリ観にかなり近づきました。曲のアレンジも以前の４人編成時代に近いものとなり、さらに最近の傾向である静のインプロ的要素も加わった、さらに深みのあるものになっています。じっくり聴かせる２では、河崎のベース弓弾きによる室内楽的な要素も。

４の木幡ドラムソロを引き継ぐ形で平野のドラムソロが始まり、そこから旧アレンジのイントロで５が始まるという演出は泣かせます。しかし、LUCKY VOODOOであれだけドラム叩いて、なおドラムソロやるか？(^_^;)

アンコールは用意していなかったようで、１曲目を再度演奏。オリジナルヴァージョンよりも短めながらも、細部のアレンジをかなり替えて聴かせました。欲を言うなら、「静かな夜」のような最近演奏してない曲や「人造の湖」のようなバリバリの新曲を聴きたかったなぁ。これは今後の楽しみに取っておきましょうか。

宮脇死後のライヴでは恐らく最高の内容だったのではないでしょうか。何より、宮脇の死去でもう２度と見られないと思っていた、「あの頃のマリ観」がたとえ片鱗だけでも見られたのは感無量でした。

あとは河崎がエレクトリックでの演奏に慣れれば、宮脇在籍時に迫れるのではないでしょうか。今後に期待です。

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