さがゆきSUARA OMBAK98/01/20 新宿PIT-INN
さがゆきのリーダーグループSUARA OMBAKのライヴです。
メンバーはさが(vo,toys)、フェビアン・レザ・パネ(p)、早坂紗知(sax)、吉野弘志(ac-b)、岡部洋一(perc,sample)。私がこのグループのライヴを見るのは、まだこの名前がつく前の昨年２月以来です。
1.ハルシゲニア
2.OVERTURE
3.THE BIRD SPREAD ITS WINGS
4.KLONPEN DANCE
（休憩）
5.PULSE
6.さかな
7.同窓会
8.モノニクス
9.ペンシルバニア・ランドスケープ
（アンコール）FAIRY'S FABLE
１年前と比べて、バンドとしてのまとまりが格段にレベルアップしていました。
注目の新曲群は、３が「ペンシルバニア」を思わせるメロディの美しいスキャットナンバー。転調バリバリの間奏パートでのパネのメロディアスなピアノソロが素晴らしい。４は一転して９拍子のリズミックでユーモラスな曲。早坂の小パーカッション類が曲のキャラクターを際だたせています。どちらも現在の編成を意識して書かれたんでしょうね。
旧来の曲もかなりこなれてきたという印象。９なんかは説得力満点で、かつてのチェンバートリオ時代を含めても最高の出来だったのではないでしょうか。
演奏面では岡部のヴォルテージが相変わらず高いです。ともすればおとなしい音になりがちな編成ですが、岡部はボンフルと変わらないテンションで叩きまくるので非常にエネルギッシュを音になります。また、４ではカリンバの親玉みたいな謎の楽器（マレットで叩いて音を出す）を使用。以前のライヴ同様、タブラや壺、もちろんおなじみウェーヴドラムやCDJも使用していました。
終演後、さがさんと話したところ、本人もこのグループにかなり手応えを感じているようで、出来れば夏までにＣＤを作りたいと言っていました。これは期待大です。
GO TO INDEX