小松亮太 & THE TANGUISTS98/01/30 江古田BUDDY
SPANK HAPPYの事もあったので、この日は早めに行こうと思って、開場30分前に着いてみたら私は２番目でちょっと拍子抜け。悠々最前列を確保できましたが、この日も開場してからの客足が凄い。SPANK HAPPYほどではありませんでしたが、立ち見多数の超満員になりました。いやぁ、普段客の少ないライヴばかり行ってるので、こう盛況のライヴが続くと調子狂うなぁ(^_^;)。
さてこの日のメンツは、小松亮太(bandoneon),鬼怒無月(g),熊田洋(pf),青木菜穂子(pf),東谷健司(b),近藤久美子(vln),石垣ちか(vln),吉田有紀子(vla),大友肇(cello),佐竹尚史(perc),ロベルト杉浦(vo)。当初予定よりやたら増えてるぞ。
以下セットリストと演奏者リスト。タイトルはタンゴに詳しくないので間違っているかもしれません。演奏者リストも見づらいです(^_^;)。
1.ボルドネオ・イ・ノベシェントス 青木・杉浦を除く全員
2.スム 〃
3.９人のための前奏曲 〃
4.ニューヨーク９２丁目通り 小松・鬼怒・熊田・東谷・近藤
5.ブエノスアイレスの夏 〃
6.ミロンガ・フォー・スリー 小松・鬼怒・熊田・東谷・石垣
7.ロコへのバラード 熊田を除く全員
8.スール 〃
9.現実との３分間 青木・杉浦を除く全員
（休憩）
10.思い出 熊田・東谷
11.ア・メディア・ルス 小松・青木・東谷・近藤・石垣・吉田・大友
12.バンドネオンの嘆き 〃
13.頑固一徹 〃
14.エル・マルネ 〃
15.レヴィラート 青木・杉浦・佐竹を除く全員
16.バルダリート 青木・杉浦を除く全員
17.９人のフーガ 〃
（アンコール）
18.４分の３拍子 青木・杉浦を除く全員
19.ノクトゥルナ 小松・熊田・東谷・近藤
ピアソラの曲を中心に、スタンダード曲も交えた選曲。この日は弦楽四重奏を加えたセットが多く、厚みのあるシンフォニーが楽しめましたが、反面ソリッド＆タイトな面は少な目だったでしょうか。５はＮＨＫ放送ヴァージョンに比べてかなりアグレッシヴな演奏で強烈でした。ロベルト杉浦が入った７と８はほとんど歌謡ショー状態。７での日本語の語りには小松はじめメンバーも笑いながらの演奏でした。小松のプレイは若々しく、情感あふれる前評判通り素晴らしいもの。
圧巻だったのは１７と１８。小松は自身のＣＤのライナーで「ピアソラはタンゴにクラシックの様式性とジャズの即興性を大胆に取り入れ....」と書いていますが、この２曲はそれに加えて鬼怒と佐竹のプレイにより「ロックのパワーとダイナミズム」も加わった凄い演奏でした。ほとんど最高級のチェンバーロック。UNIVERS ZERO,ART ZOYDファンは当然必見・必聴でしょう。（さて、反応あるかなぁ）
終演後に鬼怒さんに話を聞いたら、「いや〜、こんな譜面バリバリの曲やったの久しぶりなんで疲れちゃったよ」との事でした。１５、１６あたりはホントにきつそうだったですもんねぇ(^_^;)。