満足山98/03/11 新宿PIT-INN
外山明のリーダーグループ、満足山のデビューライヴです。
メンバーは外山(ds,作曲),ナスノミツル(b),菊地成孔(sax),石渡明廣(g)。客席はほぼ満員。幸先の良いスタートです。
演奏は前半４曲・後半５曲の１時間ずつ、アンコール１曲の２時間強。曲はすべて外山の作曲のようで、外山以外の３人は譜面を見ながらの演奏です。どの曲もかなりしっかりとした構成と凝ったメロディ＆ハーモニーを持つもので、非常に完成度が高いです。曲によっては２０分強の大作も。まるでモーフィングしているかのように、気が付くとリズムが変わっているというような曲は、まるで最近のALTERED STATESのようです。また、ナスノや菊地のあおりで外山が爆走する場面は、ティポ時代はあまり見られなかったものです。水谷のグルーヴするプレイに比べて、ナスノの硬質なプレイと外山のコンビネーションはなかなか新鮮です。
静の曲では、菊地のメロディアスなプレイと石渡のコーラス／ハーモナイザーを多用した空間的なサウンドが光ります。もちろんここでも外山のずらしが入るので、決してまともな曲には聴こえません。後半最後の曲は、IN CAHOOTSを彷彿とさせました。
セッティングが面白いです。ステージ左端に外山のドラムセットが横向きにセットされています。これは外山が他の３人を視界に入れたいという理由もあるんでしょうが、観客からは外山の演奏が非常によく見えるのが良いです。ただし、前の方に席を取るのが条件ですけどね。また、後半１曲だけ外山がピアノを演奏する場面もあり、大きな拍手を浴びていました。
デビューライヴにしてこの完成度。ポストティポの一番手はこのバンドでしょうか。あとは是非、まだタイトルが付いていないと思われるこれらの曲に、菊地がタイトルを付けて欲しいです(^_^;)。ティポファンはもちろん、アルタードファンにもおすすめ。次回ライヴも期待大！