BLACK STAGE+LOL COXHILL98/03/13 法大学館大ホール
BLACK STAGEとLOL COXHILLの共演ライヴです。客入りは１００人弱といったところ。顔ぶれから見るとやや地味な入り。
♪ BLACK STAGE (19:30〜20:15)
開演予定時間から３０分ほど遅れて、まずはBLACK STAGE単独の演奏から。灰野はほぼ前編クリーントーンのギターを演奏し、後半で２度ほどハーモニカを使用。鬼怒はアコギのみ。基本的には灰野が展開をリードし、鬼怒がそれをフォローして曲の展開を固め、勝井がソロを乗せていくという形です。後が長いこともあってか、爆走する場面はあまりなく、比較的押さえた展開の多い演奏でした。
♪ LOL COXHILL SOLO (20:15〜20:25)
BLACK STAGEから間を空けずにCOXHILLのソロ演奏。ソプラノサックス１本を持ち、なぜかステージ右端のＰＡスピーカーに寄りかかっての演奏。マイクは使用せずノーＰＡです。音は熱すぎず冷めすぎず、実に飄々とした演奏ぶりです。
ここで機材トラブルのため２０分ほど休憩。個人的にはちょうどいいタイミングでした(^_^;)。
♪ COXHILL + 勝井・鬼怒・灰野デュオ (20:45〜21:05)
休憩後、表記の順でCOXHILLを含めたデュオ演奏。灰野は胴の丸い民族弦楽器とヴォーカルで、独自の世界を展開します。COXHILLに合わせた印象の他の２人とは対照的。COXHILLは演奏始まってすぐ、「モニターの音が大きすぎる」と言って、椅子とマイクを持って場所を移動してしまいます(^_^;)。
♪ BLACK STAGE + COXHILL (21:05〜22:05)
最後は４人での演奏。最初の３人での演奏と似た押さえた展開にCOXHILLの飄々とした演奏が加わります。灰野がリフや刻みに回る場面が多く、それに鬼怒が絶妙のフォローを入れ、２人が見事にバッキングとして機能しています。とても即興とは思えない。これはゲストがリード奏者であることを考慮した展開なんでしょうか。
本セットは５０分ほどで終了し、その後アンコールで１０分ほど演奏がありました。このアンコールはそれまで押さえていた反動か、灰野が爆裂します。アクションも椅子をひっくり返してしまうかと思うほど。鬼怒と勝井もあおられてかこの日一番のテンション。COXHILLは変わらずマイペース(^_^;)。
バラエティに富んだ組み合わせが見れて楽しめました。ただ、ＰＡの音が悪く、特に低音は割れてしまってやや聴きづらかったのが残念。これは法政の宿命でしょうか。