さがゆき+向島ゆり子+坂本弘道98/03/27 保谷in F
４月から大泉学園に移転する保谷 in Fで行われた、さがゆき＋向島ゆり子＋坂本弘道の３人によるライヴです。実はこのライヴ、１月のSUARA OMBAKのライヴ時にさがさんから「誰かいい共演者いない？」と聞かれた際に、川辺氏と私が「向島さんなんかいいんじゃないですか？」とすすめたのがきっかけとなって実現したものです。さが＋向島は全くの初共演とか。
（１曲目）●坂本が弾くベースのようなスラップ奏法を軸にvlnとvoが絡んで、いきなりハイテンションな演奏からスタート。ただ、こういうハイテンションな場面は思ったより少なかったです。
●チェロのピチカートに向島のピアニカとスローなvo。ピアニカの哀感あるメロディが美しい。
●坂本がチェロの足にシンバルを通して叩く。最後には落としてしまいます。
●向島がピアノに回り、ジャズっぽい演奏。チェロ＋おもちゃが加わります。
●坂本がラジカセでSEを鳴らします。サンプラーに比べてチープな音が面白い。
●向島のリコーダー＋チェロのスラップ＋vo＆toys。
●坂本がチェロの演奏をディレイでループし、その上にvlnとフリースキャット。
●再びラジカセでナレーションのSEを流し、その中の「ほととぎす」という言葉でループをかけ、それをフェードアウトして１曲目終了。以上計４０分弱。
（２曲目）
●チェロ＆vlnのピチカートによる坂本らしい演奏の上にスローなヴォーカル。途中、さがと坂本が鳥の鳴きまね合戦。さっきの「ほととぎす」を引っ張ってるか？(^_^;)
●坂本がチェロを逆さにし、シンバルを２枚通して揺すって鳴らします。
この曲は１０分弱で終了。ここで休憩が入ります。
（３曲目）
●さがの口琴＋坂本のホーミー＋vlnでスタート。
●弓弾きのチェロ＋voにvlnのソロ。チェンバー風からテンポアップして、力強いラジカルトラッド風演奏に。
●遂にグラインダー登場。坂本がチェロの演奏をループで鳴らしながら、足を削って火花を飛ばします。ピアニカを持って逃げる向島(^_^;)。その後、火花が置いてきたヴァイオリンに飛びそうになると「ぎゃ〜〜」とか言ってあわてて取りに戻る(^_^;)。一方さがは動ぜずに演奏を続けます。やっぱり普通は逃げるよねぇ(^_^;)。その後シンバルにもグラインダーを当てて鳴らします。あとで見たらシンバルに削り跡がついてました(^_^;)。
●大騒ぎから一転、室内楽風の落ち着いた演奏になったのもつかの間、今度は坂本が観客にチェロを弾かせます。観客某氏の荒っぽい演奏に、すぐにチェロを取り上げてしまう坂本(^_^;)。その後グラインダーも観客に使わせてましたが、火花は当たると痛いことを実感(^_^;)。
●チェロ＋ピアニカをバックにさがが即興で「in Fのテーマ曲」を即興で熱唱。観客も合唱に加わって、まるで歌声喫茶状態です(^_^;)。これで後半終了。時間にして３０分強。
（アンコール）
●さっきの楽しいムードから一転、暗黒チェンバー風の演奏にさがの絶叫ヴォーカリゼーション。ワイアットかジリ・スマイスか？
●後半は３人のヴォーカルが入り、パワーのある土着トラッド風演奏で終了。
アンコールは１０分弱。
と言うわけで、楽器持ち替えが多く、多彩で最後まで飽きさせない演奏でした。（たぶん音を聞いてない人には訳わからない説明だったでしょうが(^_^;)）
最後は予想通り？宴会状態になりましたしね。
さて、in Fは３／３１（火）の藤川＋翠川＋豊住が保谷での最後の演奏になります。大泉学園店は４／１９オープン、ライヴ一発目は翌２０日（月）の内橋和久＋芳垣安洋デュオです。その後５月以降には鬼怒無月＋足立龍介、大熊亘＋千野秀一の再演（前回演奏は素晴らしかったとか）、そして大注目の小松亮太＋鬼怒無月デュオも予定されているようです。お楽しみに！