斉藤徹タンゴ・グルーヴ・コレクティヴ98/04/07 新宿PIT-INN
斉藤徹によるピアソラ曲を演奏するユニット、タンゴ・グルーヴ・コレクティヴのラストライヴです。本来このユニットは昨年１０月、１ヶ月限定と言うことで結成されたものですが、ＣＤ"AUSENCIAS"発売を記念して今回１回だけ再結成したものです。会場は超満員、立ち見までぎゅうぎゅう詰めです。こんなに入った新ピは私は初めて。聞けば仙波清彦３ＤＡＹＳ以来の入りだとか。恐るべし小松人気！
メンバーは斉藤徹(cb),小松亮太(bandoneon),黒田京子(p),近藤久美子(vln),飯田雅春(cb)の５人。
１．ビジュージャ
２．３人のためのミロンガ
３．コントラバヒシモ
４．ムエルテ
５．アウセンシャス
６．天使の死
７．ラ・ムーファ
（休憩）
８．タンゲリア
９．ルナ
１０．ビブファフォニシモ（斉藤・小松デュオ）
１１．ソレダ
１２．ラ・カモーラ Ｉ
（アンコール）
１３．イマヘネス６７６
１４．コントラバヘアンド（斉藤ソロ）
選曲は昨年１０月のライヴとほぼ同じだったようです。"AUSENCIAS"収録曲全部に加え、４，５，８，１０，１１を演奏。４〜５はバンドネオンソロを間に挟み、ピアノソロで終わるメドレーで演奏。ちなみに５はＣＤに入ってません(^_^;)。１０はＣＤのライナーでも触れられているとおり、「意地でもピアソラに似ないように編曲する」野田雅巳氏によるアレンジ。１４は２度目のアンコールに曲を用意しておらず、ソロで演奏。
コントラバス２台にピアノの低音クラスターが加わるアンサンブルは迫力満点です。比較的端正な演奏のTANGUISTSに比べると、曲も展開の激しい長尺物が多くパワフルな演奏。小松・近藤の若手２人が比較的落ち着いたプレイなのに対し、斉藤・黒田の両ベテランが派手に暴れまくる対比が面白いです。斉藤はＭＣで息を切らすこともしばしば(^_^;)。小松は相変わらず情感満点の演奏。近藤はアンサンブルの支えに回る場面が多かったですが、１２や１３ではハイテンションのソロを披露。観客の盛り上がりもすごく、あおられて演奏の熱気も高かったです。
終演後、ＣＤに５人全員のサインをもらいました(^_^)v
さて、チラシで話題になっていた吉祥寺ヘリオトロープでライヴを行う「タンゴクリスタル」は、小松亮太とそのご両親によるトリオのようです。ここはアルゼンチンの家庭料理も食べられる店のようです。しかし日時が５月後半予定としか書いてない(^_^;)。