SPANK HAPPY98/04/29 南青山MANDALA
SPANK HAPPYの今年１月に続くライヴです。
前回ライヴから間隔が短かったんですが、今回も大入り超満員。ＭＣでも菊地が「前回から３割は減るかと思ったんだけどねぇ」と驚いていました。メンバーは前回同様、ハラミドリ(vo),菊地成孔(vo,kb,CDJ),今堀恒雄(g),水谷浩章(b),芳垣安洋(ds,perc),大友良英(g, tt)の６人。
以下セットリスト。
(イントロ)I LOVE YOUの逆襲
１．スパンクスのテーマ
２．放蕩娘の帰還
３．鉄の馬と女
４．ノールームメイト
５．破壊
６．SLEEP
７．SLEEP ME
８．ユングのサウンドトラック
９．上の方の人々
１０．僕は楽器
１１．悲しむ物体
１２．さよならとオルガン（とタイコ）
（アンコール）
１３．天使の限界
１４．ローションと私前回演奏しなかった３，６，７，８，９がセットに加わりました。３は菊地のハーモニカをフィーチュア。６〜７はハラはよく眠るという話から引き続いた眠りに関する組曲とか。７では菊地がこの１曲のみカーヴドソプラノを演奏。イントロと間奏部の朗読のバックで大友のttとのデュオ演奏でしたが、大友がショパンのノクターンをかける等、最近の音響的アプローチではない以前のようなプレイだったのが面白かったです。今回のライヴのタイトルとなっている８は、ほぼ打ち込みバックトラックとvoのみの演奏。「SPANK HAPPYとして初めて作った曲」というファースト１曲目の９は前半菊地のパイプオルガンとvoのみ、後半はバンドが入る形。
上記以外はほぼ１月のライヴと同様の構成。イントロ〜１で始まり、１０〜１２で終わるというステージ構成はもう完成されていてこれ以上いじれないのかな。細かい部分では１のツーコーラス目にドラム以外がブレイクとなるアレンジになったり、２の芳垣担当楽器がギロになったり、４の打ち込みリズムが速いテンポのものになったり、等々目新しい要素もありました。アンコールの１３は前回ライヴでは「書き出しを考えあぐねているマーガレット・ミッチェルだと自分を思いこんでいる老婆のベッドでドナルド・？？？？が天使の限界についてインタビューしている」というタイトルだったものが、長すぎるので短縮したものです(^_^;)。最後はこれも前回同様、ハラと菊地の２人のみがステージに残って１４を演奏して終了。休憩無し２時間１５分と前回よりはちょっと短めのライヴでした。
さてお楽しみのＭＣですが、菊地が体調悪くてやせた話と、SLAPP HAPPYの再結成話が面白かったです。特に後者では、昨年GROUND ZEROのツアーでボローニャに行ったときの話で、菊地がホテルで大騒ぎしていると電話が鳴って、
「もしもし、隣の部屋のものですが」
「（ダグマー・クラウゼだ！）あ、ぼ、僕は日本でSPANK HAPPYというバンドをやっている者で....」
「あらそう、ホホホ(^_^)。ところで、もうちょっと静かにした方がよろしくってよ(^_^ﾒ)」というわけで、来日しても合わせる顔がないんだとか(^_^;)。