灰野敬二＋さがゆき98/5/23 大泉学園 in F
灰野敬二＋さがゆきの「初対決！」です。
さがさんは帽子も含めて全身黒づくめ。灰野に合わせたか？１．灰野はトーンを絞ったギターで、ミュート奏法を多用したプレイ。これにさがのマシンガンスキャットが加わり、アタックの強い音同士による応酬が続きます。灰野はギターをアンプに直接つないだ全くのノーエフェクトで、音色変化はギターのトーンコントロールのみ。ギターのネックを絞るようにする、ピックでネック部をかきむしるなどの特殊奏法が目立ちます。さがは囁きから絶叫まで、灰野のプレイに合わせたレンジの広い唱法。
中盤から灰野のヴォイスが加わります。ノーマイクで、言葉を持たない感情にまかせたかのような声で、さがのヴォイスと正面から激突。凄いテンションです。最後はさがの囁くようなヴォイスと灰野の静謐なギターで終了。この１セットで前半は終了。３０分と短めでした。
２．後半最初は灰野が大小２種のハーモニカとさがのバードホイッスルのデュオ。ハーモニカはヴォイス同様ノーマイク。ブレス音が生々しいです。このセットは１０分ほどで終了。
３．灰野のつまびくようなギターリフとさがの小物類＆ヴォイスからスタート。その後灰野はジャンベに似た形のパーカッションを演奏。掌によるミュートを多用し叩きまくる原始的なリズムにさがのパーカッシヴなヴォイスと２種のベルが加わり、民族色・呪術色の強い演奏。灰野は演奏中ドライヤーを持ち出し、パーカッションの皮を乾かし始めます。おいおいと思いながら見ていましたが、それに構わず歌い続けるさがは凄い(^_^;)。しまいには灰野は片手でドライヤーを持ちながらパーカッションを叩き続けます。いくら皮物に湿気は厳禁とはいっても、ここまでやるか(^_^;)。灰野はこれに加えて、板張りの床を靴で踏みならす音も加えます。ちなみに、もう１つ中に共鳴弦を張ったハンドドラムも用意していましたが、これは最後まで使用しませんでした。
終盤、灰野は再びギターに持ち替え、さがのヴォイスとのシリアスな絡み。さがのループするヴォイスと灰野の絞り出すような重苦しいヴォイスがぶつかり合う演奏で終了。このセットは４０分ほどでした。
全体的に暗黒色の強い内容でした。これはこれで良かったけど、次回があるならばアイリッシュハープやハーディガーディ、ブズーキ等を使ったトラッド編もぜひやってほしいですね。あと、Ｆでは無理だけど灰野の轟音ギターとさがの爆裂ヴォイスの激突も聞きたいなぁ。再戦を熱望します。
余談ですが、話題の「てくジェル」を入手したのでさがさんに見せに行ったら、なんとさがさん、持ってました。さすが！ しかも現在２人目で、１人目は「ブルドッグみたいなのになって、１２日目で家出しちゃったの〜〜(T_T)」だそうです(^_^;)。ちなみに名前は「ゆきぼう」でした(^_^)。