KEN FIELD,鬼怒,勝井,清水98/08/27 大泉学園 in F
BIRDSONGS OF MESOZOICのサックス奏者、KEN FIELDの今回唯一のライヴです。共演者は鬼怒無月(g),勝井祐二(vln),清水一登(p)の３人。
ライヴは全編インプロ、前・後半はそれぞれぶっ通しで４０分弱ずつ、アンコール１曲の計１時間３０分弱でした。
KEN FIELDは音色やフレージングにはとりたてて特徴があるわけではありませんが、親しみやすいフレーズと、初共演のミュージシャンを相手にしても違和感無く溶け込めるアンサンブル指向のプレイぶりを聴かせます。サックスの他にはフルートや小パーカッション類を演奏。
鬼怒はセミアコのギター１本で、後半最後でちょっとファズを使った以外はほぼノーマルトーンのみの演奏。リフや刻み等で曲をリードしていきます。清水はこれに自由度の高い演奏を加えて曲の基礎を作り、これに勝井とKENがリードやメロディを加えていく形が基本形。ソロ的にはむしろ勝井が目立つほどでした。
清水はガラスのコップを使ったプリペアード奏法やピアノを手で叩いてパーカッション代わりにします。後半では小さなシンバルを持ち出して叩いたり、床の上に落として派手な音を出したり、ピアノを弾きながらシンバルを蹴って鳴らしたりとユニークな演奏。思わず鬼怒が「何をやってるんだ？」とのぞき込む場面も(^_^;)。その後は鼻唄を歌いながらユニゾンでピアノを合わせたり、AREPOSばりのメロディアスなフレーズを弾いたりと、結構好き放題やってました。
前・後半のセットは割と穏やかな流れの、あまり突っ走らない曲調。このメンツでこれほど穏やかな演奏が聞けるのもちょっと珍しいです。アンコールはさすがに鬼怒の刻み爆発のリズミックな演奏で締めとなりました。
会場ではKENが持参したCDが売られていましたが、なぜかBIRDSONGSの最新作だけありませんでした(^_^;)。私はKENのソロアルバムを購入。また、メーリングリストの募集もしていましたが、どんな情報が送られてくるんでしょうか？。