マリア観音98/10/25 東高円寺文化フォーラム
マリア観音は、今年に入ってから東高円寺文化フォーラムを拠点にした自主企画ライヴを月１ペースで続けていますが、私は今年３月の同所でのライヴ以来、実に半年ぶりの観戦です。
１．木幡ドラムソロ
２．死に神の唄
３．木の葉やもり
４．擬態
５．絶滅
６．地獄に墜とす
７．晴れた空
８．開き盲目
９．背徳の扉
１０．漆黒界
（アンコール）一つ目小僧「漆黒界」のみ２５分で、他は全て１０分前後。１曲あたりの時間が平均化されて曲数が増えたのは個人的には歓迎です。
１のドラムソロはガムラン風の民族音楽（テープ？）をバックにしたもので、木幡のセットにも竹や小ドラ等エスニックなパーカッション類が加わっているのが面白いです。４はイントロや間奏などの６／８拍子のインストパートが、最近の曲には珍しくハードに作ってあります。特に間奏部は木幡がドラムに回ってジェネシス状態になりますが、これが４人全員が爆走する壮絶なもの。
５は逆に小森のストリングアンサンブルと平野のマレットを使った弱音メインの演奏で、インスト部は最後まで一度も爆裂しない静かな構成です。木幡は尺八を演奏。
６のイントロで木幡はエレクトリックベースを演奏。小森の弾くストリングスをバックにちょっとフュージョンタッチの演奏。その後木幡はマイクを右手に持ったままドラムセットに座り、歌いながらドラムを演奏。スティックは左手のみですが手数は十分。後半、河崎はファズベースのソロ。これは試行段階のようでしたが、うまく使えばかなり演奏の幅が広がりそうです。
９は河崎のヒュー・ホッパーを思わせる重いベースリフで始まり、前半のインストパートで木幡はトランペットを演奏。９月５日の漆黒界で「蠍」のイントロでやった曲はこれ。
１０はイントロで木幡がハーモニカを演奏。中間部インストパートから木幡・平野ドラムデュオに移行します。
ギターは用意されていましたが、一度も演奏せず。また、尺八用にセットされたマイクにディレイを入れ、ブレイク時にバンド全体の演奏をディレイで残すなど面白い効果を出していました。全２時間強、休み無しの演奏。開場が遅れて開演は２０時２０分、公演終了は２２時３０分を回っていました。やる方もそうだけど、見る方も体力いるライヴです。
この日はチラシ無料招待に加え、入場料が２千円となったせいか、超満員でした。会場構成が以前と変わって、ステージを広くしたせいもあるかもしれませんが。
なお、次回ライヴは１１月２２日に木幡ソロ（ゲストに小森・平野参加）、１２月２７日にマリア観音の予定です。１１月の木幡ソロは昨年のりぶるの再現になるか？ すごく見たいけどＦＢＩとバッティングしているので今回は断念(T_T)。