今堀恒雄U.B.T.98/12/2 渋谷ON AIR WEST
今堀恒雄UN BEL TIPOのライヴです。
入場してみると、フロアの両側に椅子が並べられ、中央がスタンディングという形式。なぜか最前列にはぜんぜん人がいません(^_^;)。背広じゃなかったら、私もフロアに座り込んで見たかったですが。客席には、倉地久美夫の姿も。菊地に誘われたか？私が見た過去２回のライヴは今堀１人のみの演奏でしたが、この日は菊地成孔(sax,cdj,kb)、小田島亨(fl,oboe,baritone-sax)、沖山優二(b,tt)、大儀見元(perc)の計５人編成。
１．ＺＥＲＯ ＨＯＵＲ +小田島、大儀見
２．Ｕ．Ｂ．Ｔ．＃１ +小田島、大儀見
３．ＰＥＲＦＥＣＴ ＮＩＧＨＴ
４．ＮＯ ＢＥＡＴ +沖山
５．Ｕ．Ｂ．Ｔ．＃２ +菊地
６．重力の虹 +菊地、大儀見
７．ＣＹＮＩＣＡＬ ＰＩＮＫ +全員
８．ＢＩＧ ＢＬＵＦＦ +全員
９．ＵＮＨＡＰＰＹ ＳＯＮＧ +全員
１０．ＰＥＯＰＬＥ ＥＶＥＲＹＤＡＹ +全員
１１．時代劇としての高速道路Ｖｅｒ．３ +菊地、大儀見
（アンコール）
１２．９８年作Ｂ２Ｆ用（仮題） +全員アンコール含めて計１時間５０分。
２や５の曲名はまるでＰＯＮみたいです(^_^;)。トライガンのサントラ曲を中心に、ティポ時代の曲６や１１も交えた構成。８はまるでボンフルの「プレイヤー｣のような曲。菊地が加わるとさすがにティポの雰囲気が強くなります。菊地はサックスのほかに、スパンク･ハッピーやDENT（サム･ベネットと芳垣との３人のユニット）を思わせるCDJやワウオルガンもプレイ。大儀見のパーカッションは強力ですが、逆に打ち込みのリズムを弱めてしまう場面も。アンコールで演奏した１２は１０月に名古屋で行われたイヴェント用の曲です。内容は悪くなかったけど、本気で踊らせるつもりにしては打ち込みのリズムが弱かったり、曲のつなぎの工夫が足りなかったり。また、ティポの曲を聴くとバンドを解体して打ち込みベースにした意味があまり感じられず、中途半端な印象を受けました。オールスタンディングにも全部椅子席にもできなかった客席構成が迷いを如実にあらわしてるという気もしました。逆に１人でのステージの方が、今堀が弾きまくって面白かったという声も。
今堀はソロアルバムを製作中とのこと。U.B.T.としての真価が問われるのはその発表時でしょうか。
さて、ティポ解散で外報部長の任を解かれたはずの菊地ですが、結局ＭＣをやらされるはめに(^_^;)。今堀から「スパンク･ハッピーどうなるんだろうね。心配だなぁ」と突っ込まれると、「ヴォーカリスト募集中です」とやり返す一幕も(^_^;)。