吉田文夫＋津山篤98/12/23 ディスクユニオン御茶の水１号店
ディスクユニオン御茶の水１号店で行われた、吉田文夫と津山篤のインストアライヴです。場所は４階の事務所のスペース。前日に入手した整理券の番号が３０番。最終的には５０人近く入ったでしょうか、立ち見が出るほどの盛況でした。
吉田はトラッド音楽を演奏するSI-FOLKというバンドの人。ボタン式のアコーディオンを中心に、マンドリン型の弦楽器（８弦ですが、弦の張り方が面白く、１弦のところに３本、２弦が１本、３〜４弦が各２本ずつというもの）、コンサーティナ（６角形の小型のアコーディオン)、ホイッスル、スプーン等を演奏。よくトラッド系の演奏者のクレジットでスプーンというのを見かけますが、実際に演奏しているのは初めて見ました。２本のスプーンを背中合わせに持って、手とひざの上に当ててリズミックに演奏します。PM PRESS でのインタビューに書いてあった、「キッチンが演奏場所だった」というのに由来してるんでしょうか？
津山は生ギター１本。普段から「インチキくさい」と自称していますが、正統派トラッドを演奏する吉田に負けない堂々の演奏。
曲はアイリッシュ・トラッドを中心に、イタリア、クレツマー、仏ブルターニュ地方、英スコットランド（見よう見まねの(^_^;)ゲール語の歌も入ります)といった欧州各地の主にダンスナンバーを演奏。トラッド以外では、津山の持ちネタであるブルガリアの曲、ソロに入っている"SAGGILLOM SUAIJ"のインストヴァージョンなども演奏。昼の１５時から始まって、全１５曲１時間余り、インストアライヴとは思えないほどのボリュームでした。津山は「今日はタダやから有料時の６割の力でやる」と言ってましたが、これはもちろんご謙遜。
津山はダウン・バイ・ザ・サリー・ガーデンのイントロを弾いたところで、「この曲とそっくりな曲があるんや」と言って中島みゆきを弾きだし、場内爆笑(^_^;)。ＭＣもなかなか楽しかったです。
吉田＋津山デュオは１２／２５（金）渋谷の7TH FLOOR（ON AIR WESTのビルの７Ｆ）でライヴがあります。関西地方は明けて１／１７（日）、十三のレッドライオンで、対バンにUNDER CURRENT（斉藤哲也p,武藤祐生vln,宮崎玲児cb）を迎えて行われますので、要チェック。
終演後は２Ｆのラテンフロアで働いているHAPPY FAMILYの宮野氏にあいさつして帰りました(^_^;)。