PHEW＋山本精一、突然段ボール99/1/23 吉祥寺STAR PINE'S CAFE
当日はぴあ売り無し、店売りのチケットにも整理番号が無かったんですが、開場後続々と人が詰めかけ、先週の羅針盤に匹敵するほどの大入りになりました。
・突然段ボール「スポーツマン」「グランドキャニオン」「アイ・ラブ・ラブ」「ぜったいに」「月の居酒屋」など全８曲。
約２年半ぶりに見ます。前回はむちゃくちゃな女性コーラス隊ばかりの印象が強かったんですが、今回は蔦木兄弟に女性ベーシスト、そしてドラムとキーボードを録音したマルチテープによる演奏。テープによるバッキングパートはそこだけ聞いてると妙に新しめの音ですが、３人の生演奏が加わるとちゃんと彼らの音になってしまうのが面白いです。テープを加えた編成というと、演奏力がついていけなくてちぐはぐになったり、整いすぎた音になりがちですが、この日の演奏は、ドラムが打ち込みだということを思わせないバランスのとれたアンサンブル。特にベースの人はなかなかの実力です。
始まる前のＭＣで蔦木兄が「PHEWとライヴやるのは、PASSレーベルのあった頃以来だから約２０年ぶりか？ 当時のメンバーで今でも頑張ってるのは俺らとPHEWと....フリクションがくすぶってるか？（笑） あ、グンジョーガクレヨンもまだやってるな」そう考えると、すごい歴史を感じますねぇ。
・PHEW＋山本精一１．まさおの夢
２．そら
３．バケツの歌
４．鼻
５．そのうち
６．飛ぶひと
７．シュガータイム
８．夢の半周
９．ロボット
（アンコール）幸福のすみかメンバーは２人の他に山本久土(g)、西村雄介(b)、大串崇(ds)。PHEWバンドとNOVO-TONOと想い出波止場のメンバー混成軍といったところでしょうか。最初は山本のヴォーカルナンバー３曲が続きます。３曲目後半のコーラスからPHEWがステージに登場しました。
先週見た羅針盤が、「山本精一のバンド」から一歩進んで、「羅針盤」というバンドのカラーを鮮明にしたのに比べると、この日は山本とPHEWの歌をサポートするのに徹した演奏というイメージです。特に以前から「歌物バックに定評がある」と聞いていた大串は、ブラシを中心にした繊細なプレイで、想い出波止場やＯＡＤとは全く違ったイメージの見事な演奏。その実力を再認識しました。その演奏のためか、歌の届き具合は先週の羅針盤以上です。
山本は先週とはうって変わってＭＣはほとんど無し。やっぱり先週の時のが異質だったんですね(^_^;)。
ちょっと残念だったのは、時間が５０分ほどと短かったのと、この日ならではのサプライズが少なかったこと。レパートリーが少ないのは承知してたんですが、羅針盤やPHEWソロの曲なんかもやって欲しかったですね。
終演後、２階の客席は出演者と見に来ていたミュージシャンで超満員。来ていたのは（敬称略・順不同）勝井祐二・三橋美香子・大友良英・松原幸子・近藤達郎などなど。異常に濃い空間でした(^_^;)。