YEN CALLING99/2/3 吉祥寺STAR PINE'S CAFE
福岡ユタカのユニット、YEN CALLINGのライヴです。
この日のメンバーは福岡(vo)、鬼怒無月(g,syn)、岡部洋一(perc)の３人。この３人でのライヴ、およびワンマンフルステージのライヴは初ではないでしょうか？福岡は髪を短く刈り上げて、まるで別人のよう。手元のディレイ・ハーモナイザーを随時操作しながら、声に変調をかけたり、１人でハモリを入れたりします。独特のオタケビ・ヴォーカリゼーション（本人はＭＣで「憑依系ヴォーカル」と表現していました(^_^;)）は相変わらずです。
鬼怒はアコースティック・エレクトリックの両ギターに加え、アナログシンセも使用。シンセは思ったほどは多用されず、最も活躍したのは福岡のＭＣにチャチャを入れているときだった、という気もしました(^_^;)。
岡部のセッティングはロートタムのハイとロー１つずつ、スネアのポジションにジャンベ太鼓、WAVE DRUM、他シンバルや金物類多数。他に小物パーカッション類も随時使用していました。トーキングドラムを下げて、ジャンベ太鼓と同時演奏する場面や、木製の箱に座って、指と掌で叩く場面も。
前半はＭＣをはさみながら短めのセットを？本。YEN CALLINGではおなじみのアコースティック疾走インプロが続きますが、岡部がジャンベ太鼓やブラシを使ったロートタム（相変わらず凄い手数！）を加えると、体感速度がぐっとアップします。また、WAVE DRUMでシンセエフェクト音を出し、それに鬼怒がシンセやエレクトリックギターのロングトーンを加え、スペイシーな音となる場面が面白かったです。
後半はゲストに沢樹舞（モデルでＣＳのVAIO NETのパーソナリティもやっているそうな）を加え、ＤＡＴによる打ち込みをバックにしたボサノバ風の歌物演奏からスタート。沢樹嬢のみがステージを降りて、そのまま残った３人でインプロを続けます。前半に比べて長めのセットが続きます。岡部がWAVE DRUMでプリセットリズムを出し、それに３人が演奏を乗せる場面が面白かったです。アンコールでは再び沢樹嬢を加え、今度はポップス風歌物の演奏で締め。打ち込み部分と歌だけ聴いてると普通の曲なんですが、鬼怒がギターを加えると妙にテンションが上がって、なんとも変わった音になってしまうのは面白いです。
ＭＣによると、この３人でのレコーディングはすでに終了しており、そのままで出すか打ち込み等手を加えるかを現在思案中とのこと。個人的にはそのまま出して欲しいなぁ。また、この３人にメッケン(b)を加えた４人でアフリカのマダガスカルに行って、ライヴや現地でのレコーディングを行う計画もあるのだとか。この３人でのライヴも今年は活発に行うとのことなので（美術館でのイヴェント的な演奏の企画もあるとか）、今後楽しみです。