ACID MOTHERS TEMPLE AND THE MELTING PARAISO U.F.O.、CHE-SHIZU99/2/15 吉祥寺MANDALA-2
・ACID MOTHERS TEMPLE AND THE MELTING PARAISO U.F.O.
今回のメンバーは河端一(g)、津山篤(b)、小泉一(ds)、COTTON CASINO(vo,syn) 、東洋之(syn,g)の５人。大編成だった前回１１月のライヴ時に比べ、ぐっと人数を絞っています。
１．まったり目のスタートだった前回に比べ、今回は最初からエンジン全開。ハイパワーかつリズムチェンジ多用で飛ばしまくる津山＆小泉のリズムセクション、河端は最初から弾きまくり、２台のモノシンセもより効果的に鳴っています。
２．津山と河端のやりとりを中心に、へヴィブルース的展開。前のセットとは変わって、音のすきまを埋めないのが面白いです。
３．爆走とブレイクが交錯するテーマ部が、まるで初期のMUSICA TRANSONICのような曲です。
４．前回ライヴで演奏した１ステージ１曲の後半部分のみを演奏。突っ走るシンプルなリズムをバックに河端が怒涛の弾きまくりを聴かせます。あまりの熱の入りように、ストラップが外れてもそのまま弾きつづけます。最後は例によって、河端はギターを放り投げて退場。続いて他のメンバーも１人ずつ退場し、河端の投げたギターのフィードバックノイズとシンセのスウィープ音のみが暗転したステージに響き渡るエンディング。
曲を４つに分けたのと人数を絞ったため、前回に比べてぐっと濃い内容でした。
・CHE-SHIZU
ACID MOTHERSの大音響＆ハイテンションとは全く対照的なステージ。このバンドはやはり、向井千恵の枯れに枯れた歌＆胡弓と、高橋幾郎の思い切りダイナミクスをつけたプレイが聞き物でしょう。特に高橋は、小音量時のスティックを置くだけのような演奏とラウドに叩く音が実に対照的ですが、どちらの時もうつむき加減で、念をこめて打っているというアクションが全く変わらないのがユニークです。
ACID MOTHERSが４０分、CHE-SHIZUが１時間２０分と持ち時間がちょっとアンバランスだったのが残念でした。
演奏後に津山さんから聞いたミニ情報３題。
・ACID MOTHERSは３月にセカンドアルバムが出ますが、ゲストにHACOさんを迎えてよりプログレ色が強い内容になっているそうです。津山さん曰く「ダグマー・クラウゼ・ミーツ・ホールワールドって感じやな」....信じていいんだろうか？(^_^;) また、４月末〜６月上旬の１ヶ月強にわたって、欧米ツアーに出かけるそうです。現地でHOAHIOと合流する予定もあるとか。
・３月１４日に東京デビューを迎える新バンド「西日本」（津山、河端、一楽儀光）は先日練習を行ったそうです。「俺らはやっててすごく楽しいけど、はたから見たら結構ダサいんじゃないかと心配（笑）」だそうです。一体どんな音なのか？ 一楽さんは「やっと思い切り叩けるバンドが出来た」と喜んでいるそうです。
・想い出波止場は３月２７日に十三ファンダンゴでライヴを行いますが、残念ながら東京でのライヴは無いとのこと。アルバムは「そろそろ作らんとな」ということで、今年は出るようです。すでに録音済みの音源はあるようですが、改めて録音しなおすかもしれないとのこと。レーベルはトラットリアからはいつでも出せるという返事をもらっているそうですが、山本ルートで別のレーベル（メジャーか？)から出すかもしれないそうです。