さがゆきSUARA OMBAK+鬼怒無月99/5/19 新宿PIT-INN
さがゆき(vo,toys)のグループ、SUARA OMBAKのライヴです。メンバーはレギュラーの早坂紗知(sax,perc)、フェビアン・レザ・パネ(p)、吉野弘志(cb)、岡部洋一(perc)に加え、この日は鬼怒無月(g)がゲストとして参加。
１．鍾乳洞
２．SECOND CIRCLE
３．KLONPEN DANCE
４．NEW MOON（新曲）
５．CHANGE YOUR MIND
（休憩）
６．REEL ALONE
７．YLANG YLANG
８．水の環
９．ペンシルバニア・ランドスケイプ
１０．BELGRANO
（アンコール）
１１．THE BIRD SPREAD ITS WINGS全１１曲で時間は２時間１０分強。相変わらず内容濃いです(^_^;)。
鬼怒はゲストながら全セットに参加。１〜２のメドレーではヘヴィ＆ダークな曲調に合わせ、エキセントリックなプレイ。３では９拍子の軽快な曲調に合わせて得意のアルペジオや刻みを加え、ますますリズミックに。新曲の４はライヴの３日ほど前に書かれ、前日のリハで初めて合わせたとか。信じられない！ 曲は岡部のタブラとジャンベ、鬼怒のアコギを中心に、さがの英語詞のヴォーカルと弓弾きベースがユニゾンでメロディアスに歌う曲。５はSUARA OMBAKで演奏するのは初でしょうか。やはりこの曲は鬼怒のギターストロークがあってこそです。
６でも鬼怒のギターは積極的に曲に絡んできます。しかし繰り返しますが鬼怒入り編成は前日にリハを１回行っただけとは全く信じられません。鬼怒は７では新兵器？のBANDORIN（ブラジル版マンドリン）を演奏。岡部のタブラ、アラビックなメロディにこれが加わると、さらに無国籍風に拍車がかかって面白いです。８は静かな曲調に岡部のＣＤＪによるＳＥ、鬼怒のエフェクティヴなギターが加わります。９は旧さがユニット時代からのレパートリーとあって、鬼怒のアコギも文句無しのハマリ具合。１０はスパニッシュギター調の刻みが曲調にピッタリ。１１ではエレクトリックのファズ＆ロングトーンを使用。後半の爆発プレイは下手するとメロディアスな曲をぶち壊しかねないほどですが、破綻ぎりぎりで曲を成立させるバランス感覚はさすがです。
鬼怒の参加が刺激になったんでしょうか、他のメンバーの演奏もテンション高く、ここ数回のライヴでは最高レベルの内容でした。いつものSUARA OMBAKは「静」のサウンドという印象強いですが、この日は明らかに「動」。鬼怒のゲスト参加が今後あるかどうかは不明ですが、もし次回があったら必見でしょう。