DIVA、さがゆきUNIT、三橋美香子と総本山99/6/15 吉祥寺STAR PINE'S CAFE
２日連続企画ライヴ「呉越同舟」の２日目です。この日は前日とはうって変わって、女声歌もの中心の顔ぶれです。
・DIVA (19:30〜20:10)
高瀬麻里子vo、大坪寛彦b、谷川賢作p１．なにしているの
２．川から来た魚
３．黒い王様
４．海岸の上の子供
５．数える
６．どうしていつも（大坪作、新曲）
７．遠く谷川俊太郎などの現代詩に曲をつけるという試みのグループ。高瀬の感情を思い切りこめたスタイルと現代詩特有のストレートな表現があいまって、随所にギクッとさせる場面が出てきます。大坪はベースのほかにリコーダー、ウクレレ、ヴォーカルも担当。
後半２曲では鬼怒、植村がそれぞれゲストで参加。鬼怒がアコギを弾く６はフォークタッチ、植村がドラムの７は劇的に盛り上がるなど、ゲストの使い方も効果的でした。
・さがゆきUNIT (20:20〜21:10)
さがゆきvo,toys、鬼怒無月g、坂本弘道cello１．YLANG YLANG
２．水の環
３．CHANGE YOUR MIND
４．さかな
５．パルス
６．NEW MOON
７．BERGLANO４月に江古田BUDDYで行われたさがユニット再結成では負傷のため欠場した坂本が待望の復活。旧さがユニットのレパートリーでのはまり具合は当然。新曲では坂本にかなり自由な空間が割り当てられ、負傷前とは全く変わらない暴れぷりでした(^_^;)。１のインプロパートではホーミーも飛び出すさがとのヴォイスバトル、３ではファズを使ってソロパートも完全カバー、５ではチェロを横抱きにして即席ギターデュオ？、７ではチェロを完全に打楽器化し、グラインダーによる火花飛ばしも完全復活。
最後はチェロがトラブったようで、まだ曲が続いているのに一礼して１人退場。さらに曲が終わる間際にまた戻ってきて、セットしてあった植村のドラムセットのシンバルを叩きだします。曲が終わってさががメンバー紹介しようとすると、もうすでに引っ込んだあと (^_^;)。「う〜〜ん、謎だ....」（さが談）。
選曲は対バンありにもかかわらず目いっぱい。特に３や６といったギターをフィーチュアした曲はここぞとばかりに入れてましたね。７も鬼怒のスパニッシュギターの入ったテイクに耳が慣れてしまうと、ギター無しでは逆に物足りなくならないか心配です(^_^;)。
・三橋美香子と総本山 (21:20〜22:20)
三橋美香子vo、勝井祐二vln、竹井誠:笛、近藤達郎kb、植村昌弘ds１．セメタリー
２．リミット
３．鎮魂
４．すまなんだ
５．怪僧ラスプーチン
６．ＢＩＲＴＨ
７．仏の顔
（アンコール）
８．のろし一時バンドを離れていた竹井が復帰しましたが、相変わらず自分が演奏しない個所では所存なさげなのが面白いです。三橋からも「竹井さん、大丈夫ですか？ 楽しいですか？」と気を使われていました(^_^;)。
曲目ではガムラン風のシンセを中心にかなり雰囲気の変わった「すまなんだ」と、ボニーＭの昔のディスコ曲のカバー「怪僧ラスプーチン」が面白い。こんな曲をまじめな顔して演奏している風景もかなり強烈で笑えます(^_^;)。
２日とも盛り沢山、サクサク進行しているにもかかわらず両日とも終演時間が２２時３０分におよぶ内容の濃い２日間でした。はたしてデフォルメが再々復活するのはまた１０年ぐらい後でしょうか？(^_^;)