是巨人99/6/17 市川りぶる
吉田達也(ds)、鬼怒無月(g)、ナスノミツル(b)の３人によるバンド、是巨人のライヴです。このバンドは９５年に吉田、タバタ(g)、宮野達也(b)の３人でスタート、当初はバンド名の通り「ディス・ヒート＋ジェントル・ジャイアント」というコンセプトで始まりましたが（ちなみにこのバンド名はタバタのアイディアだとか）、この３人の編成は初ライヴ限りで９７年は「続・是巨人」として現在のメンバーでライヴを行い、この日が結成３度目のライヴです。
いつもはのんびりした雰囲気のりぶるですが、この日はライヴ目当ての客だけで超満員。一部オーダーが遅れたり、おつまみのポップコーンが出てこなかったりと店側も大わらわだったようです。
１．FOUR HOLES IN THE SKY
２．ON REFLECTION
３．CARELESS HEART
４．SHE CAME BURNING
５．PREPARATION
（休憩）
６．インプロ
７．YOU KNOW WAHT YOU LIKE
８．OUT OF HEAD
９．COLD WAVE
１０．POET AND PEASANT
（アンコール）
１１．FOUR HOLES IN THE SKY（再演）
演奏は８月にTZADIKレーベルよりリリースされる予定のアルバム収録予定の曲を９曲と、インプロ１曲。吉田関係のユニットには珍しく譜面が用意されています。といっても、中身はリフや曲の構成が書かれたメモ程度のものだったようですが。ちなみにナスノの譜面はリフの音符割りだけが書いてあって、音程すら書いてません(^_^;)。
曲はいずれも５〜１０分の比較的短めのもの。基本的な展開やリフは決まっているものの、それらを崩したり展開させていく自由度が鬼怒とナスノに与えられています。初回のライヴからやっている初期のコンセプトに忠実な曲から、吉田ソロアルバムに入っていてもおかしくない曲まで多彩。後半１発目のインプロでは、鬼怒は椅子に座ってアコギ、吉田はシンセをドラムセットに置いて、パーカッション計の音色で演奏。ドラムとキーボードの同時演奏があるかな、とちょっと期待しましたが(^_^;)。音はドラムの生音に合わせたＰＡ不使用のアンプ直音。狭いりぶるにもかかわらず普段どおりのフルパワー演奏ででかい音でした(^_^;)。前・後半各５曲３５分ずつ。アンコールは最初にやった曲を再演して終わりました。
時間は短めでしたが、このバンドのみをじっくり聴くには対バン無しでこの形式だったのは正解だったと思います。
終演後、物販コーナー（というか、イトケンさんから個人で買う(^_^;)）でルインズのハードロックメドレーやメルトバナナの演奏が入ったコンピレーションアナログ８インチ(\500)と、JAPANESE NEW MUSIC FESTIVALのコンピレーションＣＤ（\2,000。秋のヨーロッパツアーのプロモーション用も兼ねて作ったとか。「お買い得品」シールが泣かせます(^_^;)）を購入。