さがゆきSUARA OMBAK KECIL99/7/1 桜木町ドルフィ
さがゆき(vo,toys)のユニット、SUARA OMBAKの特別編成版SUARA OMBAK KECILのライヴです。メンバーはさが、鬼怒無月(g)、フェビアン・レザ・パネ(p)、早坂紗知(sax,perc)に、予告無しのゲストとして岡田佳太(ds)が加わった５人編成。実はこのメンバー、６月に岐阜の下呂温泉に早坂紗知&STIR UP!としてツアーを行ったメンツと全く同じとのことです。
１．THE BIRD SPREAD ITS WINGS
２．REEL ALONE
３．水の環
４．YLANG YLANG
５．GOOD BYE PORK PIE HAT（チャールズ・ミンガスの曲。ジョニ・ミッチェル版）
（休憩）
６．パルス
７．NEW MOON
８．さかな
９．ペンシルバニア・ランドスケイプ
１０．BELGLANO
（アンコール）
１１．ハートに火をつけて（ドアーズの曲）ベースとドラムがいない編成でSUARA OMBAKの曲をどう料理するかが注目でしたが、岡田が入ることにより結果的に普段のSUARA OMBAKにかなり近いアレンジになってしまいました。岡田は小規模なドラムセットに、ウィンドチャイムやベル類を加えて使用。叩きまくる岡部とは対照的に、控えめにアクセントを加えていく形で、ベースレスの編成とあいまって普段とはちょっと違った印象を受けます。
前回SUARA OMBAKに初参加した鬼怒は、初回ですでにすっかりバンドになじんでいましたが(^_^;)、今回はさらにアレンジの中枢を担う活躍ぶりでした。パネは足を負傷して松葉杖姿で登場。ピアノなので演奏に大きな影響がなかったのは不幸中の幸いでした。
２は「酔っ払いの千鳥足」というイメージの曲ですが、この曲のモデルが林栄一であることがこの日のＭＣで判明(^_^;)。
４では前回同様、鬼怒がBANDORINを使用。６はいつものアレンジではなく、ドラムとギターのインプロから曲に入ります。なぜか異常にテンポが速く、まるで倍速ヴァージョンでした(^_^;)。
昨年、千葉でのライヴでピアソラのカバーを演奏したように、特別編成のお楽しみはカバー曲。この日はミンガスの曲５とドアーズの１１を演奏。５は鬼怒のジャズぽさ満点のギターソロにさがのヴォーカルが絡む形でスタートし、中盤早坂のソロをフィーチュア。この曲だけ聞いてるとまるで本格的なジャズグループのようです(^_^;)。１１はちょっと考えられない選曲でしたが、テンポをぐっとおさえて、落ち着いたムードでの演奏。
SUARA OMBAKは待望のファーストアルバムのリリースが決まり、９月１日に江古田BUDDY、同２０日に新宿PIT-INNの２箇所でライヴレコーディングを行うとの事です。これは楽しみ。