灰野敬二＋山本精一、RUINS、4.4.99/8/8 三軒茶屋HEAVEN'S DOOR
これは絶対混むだろうと思って開場30分前に行ったらまだ誰も並んでいなくて拍子抜け(^_^;)。余裕で最前列をゲットしました。しかし開場後はどんどん客が増え、開演時には前のほうでフロアに座っていた客も全員立たされて前に詰めさせられました。チラシを配りに来た安紀さんによると、用意した120枚ではぜんぜん足りなかったそうです。
・4.4.
全く初めて見るバンド。「よんよん」と読みます。g、b、ds、kb、tt&テルミンの５人編成。見た目はタトゥーバリバリでハードコアでも演奏しそうな感じですが、出てくる音は変拍子あり、複雑なキメありの強力なもの。演奏力もテクニック・パワーとも満点のドラムを筆頭に、５弦ベースで曲の骨格を固めるb、ソロ等は全く弾かずに広がりのある音でスペースを埋めるg、実質的に上物を占めるttとkb等、文句なし。これは意外な拾い物でした。ハードコア系との対バンが多いようですが、むしろアピールするのはRUINSなどを見に来る客ではないでしょうか。演奏の合間ごとに「お疲れっした！」と声を入れるところがまじめな体育会系？のようでこれまた見た目とギャップがあって面白かったです。
・RUINS
１．SNARE
２．ZAIYU
３．新曲
４．VRRESTO
５．SCHVOSTESS
６．QUEZALCOATL
７．新曲
８．ZNOHJMO
９．新曲昨年12月のワンマン以来、久々に見るRUINS。この日も文句無しの演奏ぶり。。曲は"VRRESTO"からは２曲とぐっと減り、"JAPANESE NEW MUSIC FESTIVAL"収録の４曲、さらに新曲３曲という構成。新曲は"VRRESTO"路線の、弱パートも含んだ山あり谷ありの構成された曲が多いです。"SNARE"では、スネア１台のみをステージ前方にセットして演奏。佐々木のベースは以前使っていた６弦ベースから５弦のものに変わっていました。
・灰野敬二＋山本精一
最初は吉田達也を加えた３人で演奏。いきなり２人ともハイテンションで飛ばします。吉田も２人をあおるかのように叩きまくり。灰野がヴォイスを出せば山本も負けずにマイクに向かって吼えたてます。２人ともギター、ヴォーカルともに大音量で、私の場所だと歌詞が全くわかりません。
吉田の入ったセットは１５分ほどで終了。続いて２人のみのデュオ。出だしは最初のセットとは変わって、比較的静かな立ち上がり。灰野が山本のギターをバックに歌う場面、またその逆の場面が見られたのが面白かったです。演奏が熱を帯びてくると、２人とも激しくギターをかき鳴らします。すでに弦を１本切っていた山本は、この演奏で残りの弦も切りまくり、最後は６弦１本しか残りませんでした(^_^;)。灰野も２本ほど弦を切り、まさに身を削るギターバトルです。ここでの灰野のギターは、多数のエフェクターの効果によりうねるような音響。音が渦を巻いて聞いているほうが吸い込まれそうになる、恐るべき音。見ている限りでは本能のままにギターをかきむしっているようにしか見えないんですが、一体どうしてあんな音が出るんでしょう？ 山本も残った１弦だけで灰野に対抗。最後は再び激しい応酬からフェードアウトで終了。大迫力のバトルに観客も声なし、といった雰囲気でした。あとで歌詞が聞こえた人によると、灰野は終盤「もう少し、もう少し」と歌っていたそうです。演奏中も内容にはかなり満足いっていたんでしょうか。
これほどの大音量の音を聞いたのは久々だったので、翌日まで耳鳴りが抜けませんでした(^_^;)。