ALTERED STATES、RUINS、PIRANEZI99/9/15 渋谷LA-MAMA
PIRANEZIの主催ライヴ「ポテンシャル音楽工房VOL.8」です。休日ということもあってか超満員でした。この日は３バンドとも約４５分ずつ、計２時間強に及ぶライヴでした。
・PIRANEZI久々に見るPIRANEZI。メンバーチェンジがあって現在はg、b、ds、sax、celloの５人編成になりました。vln奏者がいた頃のPIRANEZIは良くも悪くもクリムゾンの影響が強いように感じられましたが、擦弦楽器がcelloに変わったため、チェンバーロック色が以前より強くなったように感じました。cello奏者の堀尾暁子はヴォイスも担当、これもバンドに新しい色を加えています。celloはＰＡ直結のようでしたが、狭いライヴハウスで他の楽器の音量が大きいこのバンドの場合、いったんアンプに出してからマイクで拾う坂本弘道方式の方がいいんじゃないでしょうか。
・RUINSスタートからいきなり新曲連発。一息ついたところのＭＣで「６曲やりました」と言ってましたが、切れ目は３曲分だったので途中メドレーでつないでいたんでしょうか。新曲はどれも相変わらずアグレッシヴで複雑怪奇なものばかりですが、西日本ツアーをずっと行っていただけあってコンビネーションは充分。その後は"VRRESTO"収録曲１曲と８月のライヴで演奏した新しめの曲１曲。もう完全にバンドは"VRRESTO"以降モードに切り替わってますね。
・ALTERED STATESステージセッティングからほぼ切れ目無しで、芳垣がスネアでミュートしたトランペットを吹き初めて演奏開始。演奏が始まってしばらく客電も付いたままだったので、どの時点から演奏が始まったか判らない人も多かったのではないでしょうか。１曲目では芳垣のブレイクビーツを消化した加速感の強いリズムが印象的。ROVOでの活動の成果がALTERED似もいい形でフィードバックされているようです。曲は内橋のガムラン風やストレートなロック風のギターリフを動機にスタートするものが多く、持ち時間が短くロックのハコだったせいか、テンションも通常よりやや高めでした。芳垣は冒頭以降もトランペットを演奏する場面が多めでした。
アンコールでは内橋が客席に向かって「何かリクエストある？ じゃあ『圭子の夢は夜開く』やろうか」とやって客席爆笑。始まった演奏は確かに元曲のフレーズがちりばめられた演奏でしたが、途中サーフロック風に展開するあたりは悶絶ものです。ちなみにALTEREDはスタンダードのカバーばかりを集めたアルバムを秋にリリースする予定だそうで、１２月８日にはなんと菊地成孔(sax)をゲストに迎えたレコ発ライヴをやるそうです。ちなみに一昨年に新ピでやった「枯葉」は入るのかどうか内橋さんに聞いてみましたが、録音はしたけど新ピのヴァージョンに比べて落ちるのでボツにしたそうです(^_^;)。