HACO、坂本弘道99/10/16 ディスクユニオン吉祥寺店＆新星堂吉祥寺店
奇しくも同日、同じ吉祥寺で行われた２本のインストアライヴの報告です。
まずは１６時からディスクユニオン吉祥寺店で行われた、HACOのソロアルバム"HAPPINESS PROOF"発売記念インストアライヴ。場所は中古ＬＰフロアを空けたスペースに、オーディオ用のパワーアンプとスピーカーを使った簡易ＰＡがセットされたもの。
ステージは全６曲３０分。１曲目はガムラン風のパーカッション音（シーケンサーの早回し？）を流しながら、おもちゃのメガホンでヴォイスを加えるもの。２曲目は"NOTHING BUT FACES"。簡素な電子音のバッキングにヴォーカルが加わります。３曲目"FEATHER TIME"と４曲目"FLOODLIGHTS"はフランジャーを加えたアコースティックギターを弾きながら歌います。特に３曲目は永遠に続いていきそうで気持ちよかった。４曲目には控えめな電子音リズムが加わります。電子音バッキング＋ヴォーカルの短い５曲目からヴォイスのループ音を挟んで、最後はHOAHIOでおなじみの"LESS THAN LOVER, MORE THAN FRIEND"。この曲のみテルミンを使用、歌パートではアンテナを伸ばしたままにしておいて電子音を鳴らしっぱなしにしておき、終盤はアンテナに手をかざして変調をかけます。
最小セッティングのソロ演奏ということもあってチープな音でしたが、アルバムで聴ける作り込んだ音と比べてシンプルで非常に楽しめました。
続いて新星堂吉祥寺店へ移動。ここでなんと坂本が時間を間違えてリリースしていたため、１７時開演予定が実は１８時であったことが判明。スタパの開場時間が１８時３０分。せっかくの１６番の前売りチケットをむだにしたいため、途中で抜けないといけないじゃないかぁ(;_;)。
さて会場となった新星堂DISC INN店はＪＲのガード下に作られており、インストアライヴ用のステージも用意され、観客スペースもかなり広くとられています。店舗もスペースにかなり余裕があり、これで採算がとれるんだろうかと心配になるほど(^_^;)。ただ、インストアライヴを行うにはLONLONの店内アナウンスや電車が通るときの音が大きいなど、マイナス点もいくつか見られました。
当日は飛び入りゲストとしてイマイアキノブ(vo,g)が参加。イマイのソロアルバムに坂本がバックで参加したという縁だそうです。演奏はドガ、月魚の２曲でスタート。ぶっつけ本番だったようで、イマイのギターはあまりうまく溶け込んでいないように感じましたが、これは仕方ないでしょう。月魚の途中で携帯電話の呼び出し音が鳴り出し、止まらないので誰のかと思ったら坂本が「僕のだ(^_^;)」。結局演奏途中だったので電話は取らず（そりゃそうだ）、呼び出し音は途中で切れて事なきを得ました。３曲目はイマイの曲「月よさらば」。弾き語りの間奏パートで坂本がソロ演奏を加えます。坂本は月魚で使ったディレイループを一瞬だけ呼び出して鳴らすネタが気に入ったようで、何度も繰り返していました(^_^;)。次の２人によるインプロが始まるところで時間切れ、私は会場を後にしてスタパへ向かいました。
（羅針盤のライヴレポへ続く）