おおたか静流＋千野秀一＋金大煥99/12/24 筑波AKUAKU
筑波AKUAKUは今回初めて行きました。常磐快速でひたち野うしくまで出て、そこからバスで４０分。バスが３０分に１本程度しかないため、待ち合わせ時間を含めるとさすがにかなり時間がかかりました。しかし、１８時４０分頃着いてみると、まだ開場していません。何でもおおたかさんが交通渋滞で遅れているそうで、開場が１９時に延びました。開場後はあっという間に席が埋まり、満員の盛況でした。結局開演も３０分延びて１９時３０分から。
この日の３人は、おおたか＋金が２度目、千野がらみの共演は全く初とのこと。期待大です。金は８月のさがゆきとの共演でも使用した折り畳み式のドラムセットを使用。太鼓を両手６本のバチで叩く独特の演奏はなく、ちょっと残念。このドラムセットはＭＣで「音は悪いけど、便利なので使っています」と金は言っていましたが、このセットによる残響の極度に少ない独特の音は、通常のドラマーに比べ異常に手数・足数の多い金の奏法にはマッチしていると思います。２台のハイハットを自在に打ち分ける奏法も健在。右手側のハイハットの開け閉めは手で行っているようでした。油圧か空気圧のペダルは付いているようでしたが、使えないのかな？ ちなみに今年芸能生活５０周年という金は、御歳なんと６７歳！ 信じられん！
まず、おおたか１人が登場。小さな鐘を鳴らしながらアカペラで「私の鐘を鳴らそう」と歌います。もう１曲歌ったところで千野と金が登場、以後は３人でのインプロ演奏となります。最初のアカペラから一転、ハードな音の応酬となります。金はリズムを刻もうとしますが、千野が相変わらずマイペースで弾き続け、決して金に合わせることをしません。２人が微妙にずれたまま突っ走る演奏におおたかのシャーマンヴォイスが乗り、かなりスリリングな展開。金の手数は前半はちょっと抑え目だったか。金は自分が入ってくるところや演奏を終えたいところで、スティックを鳴らして合図を入れ、かなり強引に展開を指示します。演奏後、千野さんも「ああいうふうに止められたのは初めて」と苦笑していました(^_^;)。前半は４０分ほどで終了。
後半は千野＋金デュオからスタート。前半で勘所をつかんだか、金はリズムを刻むよりも手数を重ねるスタイルに変え、整合感のある演奏に。その後千野と金の珍しい？ＭＣをはさんでおおたかが登場、再び３人での演奏。おそらくほとんどリハをやっていなかったであろう前半に比べ、格段にレベルが上がっています。金の両足バスドラ踏みを延々続けながら両手のフィルを加えていく演奏は圧巻。おおたかは語りのような声やさがゆきばり（？）の超速しゃべくりヴォイスなども交えて、絶好調。終盤、金が手を休めておおたか＋千野のデュオに。千野ははっきりとしたリズムを刻みながら金が加わるのを待つ様子でしたが、金はあえてこれに加わらず、デュオを盛り上げて最後に一発だけ入れて美しいエンディング。アンコールは３人でのインプロ後、おおたかが最初に歌った「私の鐘を鳴らそう」を歌い、金がおおたかが用意した鈴を鳴らし、千野が内部奏法を加える静かなエンディング。いい終わり方だと思ったんですが、その後はずるずるとＭＣが続いて終わるに終われず、観客もちょっと困った様子でした(^_^;)。結局しゃべりの時間も入れると終わったのは２２時頃。
演奏終了後、帰りのバスの時間を気にしながらも残ってダベっていたら、店で行われた打ち上げに誘われてしまい、結局バスの時間を逃してしまいました。結局車で来ていた友人に送ってもらいましたが、皆さん気をつけましょう(^_^;)。