渋さ知らズ99/12/27 江古田BUDDY
年末恒例の大渋さライヴです。私は過去フェスティバルやイヴェントでばかり渋さを見ていますが、大編成フルバージョンを見るのはなんと今回初。もちろん混むのは目に見えていたので、かなり早めに並んで席は確保できましたが、この日も入場者数は半端ではなく、後方やカウンター前の立ち見スペースも超満員、トイレにつながる後方通路にまで人が溢れていました。３００人以上入ったか？
まずホーン選抜隊が練り歩きながら開場待ちの客の列に「バルタザール」の演奏をサービス。開場の１９時と同時にジャンベフラワーズが演奏開始。ステージ前に一列に並んだ１０数人の男女がジャンベを叩きまくります。泉邦宏とリマ哲もこの演奏に加わります。もうこの時点で客席も盛り上がります。列に並んでいた客が入場し終わる１９時３０分にぴったり演奏終了、そのまま渋さのステージが始まります。この測ったような流れも見事です。
太鼓 植村昌弘ds 大沼志朗ds 芳垣安洋ds 鈴木一郎g 石渡明廣g ヒゴヒロシb 丸山涼子kb 太田豊、広沢リマ哲sax 古池寿浩tb 松perc bcl 今井章信g 中根信博tb 室舘彩fl 佐々木彩子kb perc 川口義之,泉邦宏,片山広明sax 田村夏樹,北陽一郎tp 勝井祐二vln 吉田隆一bs horn オノアキperc 加藤崇之g 不破大輔 高岡大祐、関島岳郎tuba（ホーン隊はもっとたくさんいました。追加・訂正情報などありましたらぜひご一報を！）
予定に入っていた広瀬淳二は不参加だったようです。この日は客席最前列に一列分関係者席が取られています、どんな関係者が座るのかと思っていたら、演奏を終えたジャンフラの面々が座りました。彼らは演奏中も不破の段取りでパーカッションを加えたり、サクラで客席を盛り上げるのに一役買っていました(^_^;)。
「ナーダム」「ライディーン」でスタート。大編成ですが客席中央寄りに席が取れたので過不足無いバランスで聴くことが出来ました。「不幸のテープ」収録の昨年のBUDDYではかなり危なっかしかった「ライディーン」は今回は文句無しの演奏。ちなみにこの曲での乳房ダンサーズのレトロフィーチュアな振り付けは最高！ みんなで覚えて次回は踊りましょう(^_^;)。振りは両手を斜め下＞両手を腰＞顔を右＞右手で斜め上を指す＞体を左に沈める＞正面向いて両拳を腰に＞最初に戻る（２度目は左右逆）、です。
この日は不破曰く「軽薄歌合戦」と題して、ゲストヴォーカルが入れ替わり立ち替わり登場します。マイクで拾っていない白いギターをかきならす渡部の司会で、佐々木＆室舘のデュオ、今井章信のラブ・ミー・テンダー（大根を抱えた白塗り女装ダンサー付き）、たまちゃん扮するおりんの歌う焼酎ソング「白波慕情」（ペンライト代わりに千円札を振らせる(^_^;)）、などなど。インストでは「犬姫」「サリサリサリン」「渚の男」などを演奏。特に目立っていたのは加藤崇之。おなじみのエフェクトを多用したエレクトリックサウンドは、片山ソロコーナーの時などにもポンチ音として大活躍していました(^_^;)。また、吉田隆一と高岡大祐の低音爆笑バトルも見物でした。
ダンサー＆パフォーマーも多数登場。乳房ダンサーズに加え、黒塗り＆白塗りの男女暗黒舞踏、コギャル＆超ミニ看護婦コスプレ（椎名林檎真っ青？）の娘、最初コーヒー豆の袋を体にかぶって登場し、その後下着姿になり最後の「本多」では遂にトップレス＆シースルーで出てきた娘など。冴島奈緒嬢も出番のない時は真っ赤な下着姿で舞台袖で踊ってました。
２１時過ぎの時点で休憩タイムとなりますが、その間もジャンフラが演奏。泉やリマ哲らに加え、ヒゴや芳垣もさりげなく演奏に加わります。その他大部分のミュージシャンは休めても客は休めません。ああ席取れて本当に良かった(^_^;)。
後半は「反町鬼郎」でスタート。反町本人もＭＣで登場。「軽薄歌合戦」は後半も続き、鈴木常吉のヴォーカルによる「真っ赤な夕日が燃えている」（セメントミキサーズ！）、冴島奈緒が口をあけたビール缶を振り回しながらパンキッシュに熱唱（あとでビールをかけてしまったジャンフラの所に謝りに来るのがいい人ぽい(^_^;)）、今井の「健さんの歌」（ギロチン兄弟ファンにはおなじみのあの歌）、佐々木の「DA-DA-DA」、反町鬼郎の１年ぶりの熱唱など。
インスト曲では「Ｐちゃん」「アングラーズ」などを演奏。最後は「本多工務店のテーマ」で、全員総立ちのエンディング。不破は客席中央付近の椅子をどけさせ、ホーン隊を引き連れて満員の立ち見客の中に乱入し、例によってぐちゃぐちゃな中で大団円を迎えます。
全て終わったのが２３時２０分。ジャンフラも入れると計４時間３０分に及ぶ大耐久ライヴでした。