藤井郷子カルテット2004/1/9 江古田BUDDY
藤井郷子(p)のカルテットのライヴです。サードアルバム"ZEPHYROS"発表後、初のワンマンライヴです。私が見るのはセカンドアルバム発表直前の約１年ほど前以来です。メンバーは藤井、田村夏樹(tp)、早川岳晴(b)、吉田達也(ds,vo)。
１．AS USUAL
２．FIRST TANGO
３．15 MINUTES TO GET THE STATION
４．CLEAR SKY（あした晴れてから曇り）
５．ALLIGATOR IN YOUR WALLET
（曲）
６．THE FUTURE OF THE PAST
７．AUGUST
８．Flying to the South（2/28）
９．WARP（１月）
１０．JUNCTION
（アンコール）
１１．TATSU TAKE
１．スティックを使ったpの内部奏法と吉田のvoからスタート。複雑怪奇なテーマ部から７拍子の速いリズムのパートへ移行し、bソロへ移行。pソロを挟んで２へ。
２．重い９拍子のリズムを中心に進行。中間部のp&dsのバトルをはさみ、テーマに戻る形。pソロから３へ。
３．１１拍子のリズムに、p&tpのユニゾンフレーズが乗る形。途中大きくテンポダウンし、徐々にテンポアップしていく展開。bソロを挟んで４へ。
４．やたら複雑なリズムパターンだと思ったら、日本語題の言葉をリズムに当てはめたもののようです。ここまででぶっ続けのメドレーはいったん終了。この日は吉田の誕生日だったということで、ケーキのプレゼントが。
５．これはアルバム未収録曲。ややこしい譜割りのテーマ部から、１３拍子の非常にクセのあるリフ＆リズムを中心に進行する曲。中間部のtpとのデュオの吉田のヴォイスは、ワニというより野良猫の鳴き声という気も。
６．マグマのKOHNTARKOSZのイントロ風のパートから始まり、さらにその後MEKANIK ZAINが始まりそうなbソロが続くという、その筋のファンにはたまらない曲（？）。藤吉を思わせるp&dsの激しいバトルから７拍子のヘヴィなリフを中心にしたパートへ移行。pソロを挟んで７へ。
７．９拍子の上昇し続けるコード進行のパートから始まり、tpによる特異なフレーズのテーマ部へ。再びpソロを挟んで８へ。
８．pと吉田のフリーvoのデュオから、複雑怪奇なテーマ部へ。その後の難解な演奏から解放されたようなファンクなds&bのうねりが凄い。その後ヘヴィな９拍子のリズムパートを経て、テーマへ戻って終了。
藤井のＭＣ。「このバンド、こういう音楽性の割には、皆常識的かつ健康的な人ばかりで、大家のジャズ評論家から「そんな健康的な生活でなぜジャズが出来るんだ？」と言われた」んだそうです(^_^;)。
９．pの内部奏法とtpのデュオから始まり、重くグルーヴするリズムのパートに入ってからは藤井のフリーキーなpソロが爆裂。
１０．pソロを挟んでこの曲へ。さすがに最初期からやっている曲だけあって、早川も思う存分リフを崩して自由度の高いプレイを聴かせます。
１１．アンコールは「誕生日の吉田さんをフィーチュアした」この曲。dsソロから始まります。中間部に出てくるパートがやたらすっとぼけていて面白い。
サードアルバム収録曲はいずれも相変わらず特異で難解でユニークなものばかりで、非常に面白かったです。