ACID MOTHERS GONG2004/4/10 大阪BRIDGE
ACID MOTHERS GONGの日本ツアー最終日、Allenが来日遅れのため急遽追加公演となったものです。この日は元々別のライヴが予定されていたところに急遽予定を入れたため、開場１７時、開演１８時と通常より早く、そのため客足は当初鈍かったですが、開演時間ごろには立ち見も多数出る盛況振りでした。私は東京公演の内容に満足した上、他公演はまったく違った内容になるではないかということで、大阪にまで足を伸ばすことにしました。
この日も８日の東京公演同様、Gilli中心のアンビエントなセットから開始。この日は東京のセットから吉田を抜いた５人編成での演奏。GilliとJoshの持ちネタは基本的には同じもののようでしたが、ドラムレスなのと津山が自前（？）のストラトで積極的にメロディアスな展開を提示するため、かなり違った印象を受けました。２０分ほどで終了。
ここで休憩後AMGの演奏の予定でしたが、見に来ていた内橋和久から、「この後クアトロで渋さ知らズの演奏があるからはようやれ」という命令が出て、すぐに演奏続行。「Bridgeのオーナー命令だから逆らえまへん」 まず、吉田＋津山＋河端の「聖家族」セッションからスタート。いきなりテンションが高いです。その後順次他のメンバーも加わり、最後にAllenが出てきましたが、いきなり後方のお立ち台（？）に上ったかと思うと、なんと全裸に。さらに光り物のおもちゃを両手に持って回します。その後は緑色のひもパンみたいな変な衣装だけを付けて演奏。東京公演ではかなりまともになったかと思ったのですが、やっぱりこの人アホです。Allenが乱痴気騒ぎを繰り広げている間も、テンションの高い演奏は続きます。音だけ聞いてたらかっこいいのに....。Allenは東京公演では弾かなかったギターを演奏。白のHohner（スタインバーガーのコピーモデル）を使って、グリッサンドやディレイを使った演奏などを聴かせます。以下、東京公演と同様、１０分前後のセットが続きます。
Allenのハーモナイザーを使ったヴォイスとそれに呼応したインプロから始まり、Allenのグリスgを中心にしたインストセッションへ。その後はまったりしたリズムからAllenの歌を中心にしたパートへ。Allenのヴォイスソロから東京でもやった津山とのバトルへ。ここで津山「大体３日も遅れて来てこれかい」と強烈なツッコミ(^_^;)。
前のセットから引き続いて"Flying Teapot"。
Allenのうねるようなエフェクトヴォイスに津山の吹くパイプが加わる導入部から、変則リズムのインストへ。
東京でもやった２ギターのアンサンブルの曲。
Allenは床にしゃがみこんでエフェクトを操作しながらのギターソロを続け、それに呼応したフリーインプロが続きます。津山と吉田はいったん奥へ引っ込みます。"Master Builder"の前振り的な演奏か。
津山と吉田が戻って、"Master Builder"へ。テンションは高いが少々グダグダ気味か？
アンコールセット。Gilliのウィスパーソロから、Allenと吉田の掛け合いバトル（磔磔でやったAllenとMoerlenとのデュオを思い出した）、客席の「ハイ！」という掛け声に呼応した全員のやり取り（Gilliがあの調子でやって笑わせます。結構お茶目）、まったりとしたリズムのセッションから、河端が"You Can't Kill Me"のリフを弾き出しますが、Allenは歌わないでギターの演奏を繰り広げます。ああ、もったいない。このまままったり終わるかと思いきや、河端の合図で全員疾走のアグレッシヴな演奏が最後に追加されて終了。
演奏内容は３曲が東京と同じでしたが、他のセットはすべて東京とは違った内容。曲っぽいのが多かった東京に比べ、大阪ではフリーセッションぽい演奏が目立ちました。さらに前述の通りAllenはギターを弾く場面が多く、その分東京に比べてヴォーカルパートが少なかったのが残念でした。出演者からも「もっとヴォーカル多くした方がいいのに」と惜しむ声が聞かれました。
結局、20時ちょっとすぎに演奏終了。おお、これならまだ今から行けば、知人が多数集結しているクアトロの渋さ知らズが半分くらいは見れるではないですか。というわけで、津山さんに招待のお礼を言って、足早に心斎橋へ向かうのでした。