HARPY2004/4/18 三軒茶屋グレープフルーツムーン
HARPYのワンマンライヴです。ワンマンは国内では初めて。海外ツアーでは「対バンが来ない」という理由で何度かあるそうですが、そのときも「20分のセットを2回」というおよそワンマンらしくないボリュームだったそうで、それに対し今回は「2セット27曲！ を予定」とのことで、個人的に期待大です。そういえば私がHARPYを見るのは2001年以来３年ぶり。途中かなり長い活動休止期間があったとはいえ、かなりのご無沙汰でした。
１．COTANGENT
２．OUT OF STOCK
３．GALOSH
４．WASHING MACHINE
５．P!
６．ベーシック・？？？
７．スキッピー（新曲）
８．THIS IS A LUCK FIND
９．MEDICINE & RESERVE
１０．STRIKE OIL
１１．NEAREST
（休憩）
１２．WASH A GUN（アコースティック）
１３．WHIP CREAM（アコースティック）
１４．ジョン（犬）のカバー曲
１５．BUT IT'S NOT
１６．FOOTBALL GAME +1
１７．WITHOUT OPTION（新曲）
１８．DOG WITH BED
１９．NERVOUS MERCHANDISE
２０．SELFISH MOVING
２１．BRED & ONION
２２．プロップ
２３．BIRD BRINGS BROCCOLI
２４．SASH
２５．JOHNSON
２６．TROLLEY TRIP
２７．FOOTBALL GAME +1（再演）
２８．ROUTE
（アンコール）
２９．GREG LIKES PEANUTS BUTTER
３０．WHIP CREAM
３１．WASH A GUN
前半は11曲を演奏。１〜５までは短い曲ばかりでさくさく進行します。新曲の？なども交えた内容。約40分。きょうこは椅子に座り、おもちゃの笛やグロッケンなどもたまーに使用。ストラトを使用。昔よく見たときはレスポールの印象が強かったんですが。オノテツは全編アコースティックピアノ音色のキーボード。
イトケン「僕らのCDは２枚とも海外レーベルからなので、輸入盤禁止の話題はかなり深刻です(^_^;)」 きょうこ「大友さん、メルマガで怒ってたよね〜」
６から「前半のヤマ場」最近の曲であまりリハをやっていない上、かなりかっちりと作り込んだ曲ということで。６はミニマルな各パートの音が１音ずつ増えたり減ったりする変わったアンサンブル。
イトケン「最近作った曲は３拍子系が多くて、自分で曲の区別が付かない」７も３拍子系。この曲が終わった時点で２５分「普段ならこれで終わりなんだけど(^_^;)」
９はディレイループ音を軸に、イトケンのメロディカやきょうこのバードコールを鳴らしながらの囁くようなヴォイスなどを交えた長めの集団即興パートをイントロ部にフィーチュアした、淡々とした長めの演奏。きょうこ「海外のワンマンではよくやる曲ですね」イトケン「こんなにしっとりしないけどね」
後半は16曲。最初の２曲はアコースティックセット。イトケンはカホンを、ズッキーはウクレレを、おのてつは店備え付けのアップライト・ピアノで演奏。イトケンのカホンはあがた森魚のバック用のものだそうで「せっかくだから今回も使ってみました」
１４は２〜３年前にトリビュートアルバム用に録音したが、まだリリースされていないそうです。「一見簡単そうに見えるかもしれませんが、リフの音数が1つ多かったり少なかったりするところまで忠実にカバーしてるので、かなり難しいそうです(^_^;)。
１５演奏後、きょうこ「プログレバンドみたいだよねえ」イトケン「プログレバンドかどうかは譜面に強くないと。次で判明します」
その１６は"FOOTBALL GAME"をただやるだけでは面白くないので、各パートに１音ずつ追加したもの。たった１音と思うなかれ。メンバーは実に大苦戦していました。その後の演奏に尾を引くほどのダメージぶり(^_^;)。きょうこ「待つって難しいよねえ」（休符の事）名言です。
この日先着２０名におまけで配布されたCD-ROMは、1999年のイタリアでのライヴを収録したもので、その時は何があったのかメンバー全員が怒っていたそうで、そのため異常にアグレッシヴな音になっているとのこと。パワフルな演奏の１９の後「そのときの様子が多少は再現できてたでしょうか」 この曲はNYのニッティング・ファクトリーでライヴをやった際、あのDOCTOR NERVEをさしおいてトリだったそうで、「演奏後にあいつらステージでCDを売り始めて、俺たちどうすりゃいいのかと思った」それにちなんだ（？）曲だそうです(^_^;)。
１９〜２０で続いた怒りのフォース？ を２１でいったんリセット。その後の告知でイトケンが「スタンプラリーの台紙や景品も持ってきてますので」と言った後に「いったい俺は何屋なの？」という自己ツッコミが。
ラストの２８の前に、さっき失敗した"FOOTBALL GAME+1"に再チャレンジするも、再び玉砕(^_^;)。
アンコールは３曲。２９の由来は、イトケンが勤めていた某オーディオメーカーの米国本社にいた実在の「ピーナツバターが好きそうな（本当に好きではない）GREG君」だそうです。その後、後半の最初にアコースティックでやった２曲を通常編成で再演して、ようやく終了。予定の27曲にアンコールと再演分も合わせて計31曲、結局トータル２時間弱。いつものほのぼのなごみ系からちょっと珍しいハードめの曲、プログレ風まで、HARPYの持ち味を十分に楽しめたライヴでした。