CICALA-MVTA2004/5/8 初台THE DOORS
シカラムータの新アルバム「ゴーストサーカス」発売記念ワンマンライヴです。メンバーは大熊亘(cla)、川口義之(sax)、渡辺明子(tb)、桜井芳樹(g)、関島岳郎(tuba)、吉田達也(ds)、こぐれみわ(チンドン太鼓)。１月のライヴに引き続き太田恵資は欠席で（「打ち上げには行きます」と言ってたとか(^_^;)）、アルバム完成後に脱退した坂本弘道とともに今回も擦弦楽器抜きの構成となりました。
１．ゴーストヂンタ・序
２．HERAKLION
３．PILLOW WALK
４．眠り男の遁走
５．カリガリ
６．STARA PLANINA
７．ゴーストレクイエム
（休憩）
８．不屈の民
９．平和に生きる権利
１０．光線とふいご
１１．鳥の歌
１２．吉田モアレ（新曲）
１３．ターキッシュ・ダンス
１４．アルバート・アイラー・メドレー
（アンコール）
１５．TAREFLIA
１〜１１と１５で、アルバム収録曲は全曲演奏。大熊はクラリネットに加え、上に鈴を置いたグロッケンシュピールも使用。坂本・太田抜きのアンサンブルは、１月に初めて聞いた時はちょっとひと味足りないような気もしましたが、慣れてくるとこれはこれで面白く感じるようになりました。上物が金管中心になり、音の密集度が減ってややすっきりした印象。１はアルバムバージョンには無かったややテンポアップしたパートを中間部に追加。２は吉田が書いた強力変拍子ナンバー。途中、高円寺百景を思わせるパートが顔をのぞかせる曲。曲中の自分の出てくるパートの時だけ、バルコニーからこぐれが顔を出して演奏する仕掛けが面白い。１１は大熊のバスクラと川口のバリトン、関島のチューバと低音ばかりの３管と、黒い布をすっぽりとかぶせてミュートした吉田のドラムによる演奏。１２はアルバムには収録されていませんが、最近ライヴで演奏し始めたという新曲。タイトル通り吉田の曲で、最近の是巨人での作風に似た、リフが１拍ずつずれていってモアレ現象のような効果を起こす曲。この曲の本当の面白さが出てくるのはもう少し演奏がこなれてからでしょうか。おなじみの１３〜１４で盛り上がって終了後、アンコールでは「明日の母の日にちなんで」と１５を演奏し、少々和んだ雰囲気で終了。
シカラムータはこの日をもってしばらくライヴを休止し（インストアライヴ等はある模様）、当分の間は曲作り期間となるそうです。