想い出波止場97/03/17 渋谷クラブクアトロ
行って来ました、想い出波止場のワンマンライヴです。開場当初はかなり寂しい入りで、前売り番号１７７番だった私は１０数番目に入場できました(^_^;)が、定刻２０分遅れの開演時にはほぼ満員の盛況になりました。
まずステージ上には増子樹(syn)とpercの２人が登場。シンプルな８ビートのドラムマシンの音に増子が様々な変調をかけ、その上でpercがトーキングドラム、ジャンベ等を重ねる。途中からdsと大友良英(tt)が加わり、２０分ほど演奏したところでこのイントロ(?)は終了。ステージ上に山本精一(vo,g)、津山篤(vo,b)、鬼怒無月(g)、勝井祐二(vln)の４人が登場して、ようやく本編(?)がスタート。
このメンツから想像できるように、出てきた音はこれぞスペースロック！というもの。ドラムが１人でシンプルなのと、全面的に山本のvoがフィーチュアされていることから、ROVOよりも昨年見たNICK TURNER'S HAWKWINDに似ています。
この編成で２曲２０分ほど演奏したところで山本が「どうもありがとう」と言い残して、全員がステージを後にします。ここで休憩なのかと思ったら、客電がなかなか点かない。ひょっとしてこれで終わり？想い出波止場ならやりかねんなぁ、と思いながら一部で起きるアンコールの拍手に付き合っていたら、しばらくして山本、津山、ds、percの４人が登場して、「本当にいいんですか？」とか言って演奏再開。４人のみでの演奏はさすがにスペース色が薄く、ソリッドな印象。
１曲演奏したところで他のメンバーが登場し、後は全員での演奏となりました。前半でのスペースロック一色とは変わって、後半では山本＆鬼怒のソフトロックを意識した？ギターフレーズの曲や、ノるにノれないスットコドッコイなリズムが延々と続く曲など、かなり変化に富んだ曲が出てきます。最後はメンバーが続々退場していく中、津山一人が残ってバスハーモニカを延々と吹き続けるエンディング。オチがあるかと思ったら特に無くそのまま終了というのも想い出らしいというか(^_^;)。このままアンコールはなく終了。後半は５０分ほどの演奏でトータル１時間３０分ほどのステージでした。ひょっとして後半はアンコールだったのか？(^_^;)
内容的には最近のライヴでの傾向であるらしい「真面目な」想い出波止場路線で、私は文句無く楽しめました。でもハプニングとか派手なパフォーマンスを期待して行った人は物足りなかったのでは？
（ＣＤ"VUOY"のページ）
GO TO INDEX