MUSIC MERGE FESTIVAL97/10/04 法大学館大ホール
続いて２日目。この日は前日よりも客が増えて満員の盛況です。メルトバナナや山本精一目当ての客が増えたせいか？♪ ギロチン兄弟のギター万歳 (15:50〜16:30)
前回３月のマジカルバナナからやり方が大幅に変わり、元ネタは人名からオリジナルの音に、４人のギタリストは純粋に前の人の演奏のみを聴いてそれをコピーする、というものになりました。個人的にはルールが極めてアバウトだった前の方がライヴでは面白かったと思うんですがどうでしょう？ この日は特にササキがやる気無さ全開で、ステージに上がってもラジカセをヘッドホンで聴いているだけ。全て勝井がしゃべっていました(^_^;)。
♪ CHOPPED SMILE (17:30〜18:00)
東京初登場のバンド。ねじけたリズムとアコーディオンが中心となる上物アンサンブルが特徴の、疾走レコメン系の音です。もっとなごみ系寄りの音を想像していたんですが、ドラム＆ギター中心にかなりリズムのテンションが高いです。東京でのライヴが増えると、かなりファンが増えそう。
♪ 足立智美ロイヤル合唱団＆トモミンオーケストラ (18:30〜18:30)
７人のヴォイスパフォーマーが登場、オリジナルやカバー曲をヴォイスのみで演奏します。何だかズビズバみたいだぞ(^_^;)。秀逸だったのはAPHEX TWINの「ディジリドゥー」のカバー。口ドラムと大人数ホーミーのアンサンブルが面白い。また、マルタン・テイトロのターンテーブル演奏をヘッドホンで聴きながらヴォイスで再現する、という企画もありました。これは前日の演奏を聴いている人の方が数倍楽しめたでしょう。本人の演奏よりも面白いという気も(^_^;)。
途中、足立智美の自作楽器「トモミン」を７人で演奏するアンサンブルもありました。クラシックの曲をカバーしますが、何せ音程がムチャクチャな楽器なのでまともな演奏にはなりません。ここで面白かったのが、７人の中に１人混じっていた筋肉隆々の男。ピアノの前に座ると実に堂々とした演奏ぶり。聞けば本物のクラシック演奏家なんだとか。これはインパクトありました。
♪ LEONID SOYBELMAN＋芳垣安洋＋梅津和時＋大友良英 (19:00〜19:30)
まずSOYBELMAN１人がステージに登場。アコースティック＆エレクトリック・ギターの弾き語りでトラッド曲等を披露。その後３人が登場し、バンド形態での演奏。とにかくSOYBELMANは歌も演奏も実に荒っぽい。まるでロシアのパンクキッズ。煽り役になるかと思われた日本組３人が逆にアンサンブルの押さえに回るという逆転現象になってしまいました(^_^;)。
ＴＢＳのカメラが入っていました。後日NEWS 23で放送されたそうな。
♪ JON ROSE'S TECHNO MIT STORUNGEN (20:00〜21:30)
ステージ奥に永田一直＋菊地雅晃のテクノ組が陣取り、ベースとなるテクノリズムを終始鳴らし続ける。客席後方にはベツニ・ナンモ・クレズマー用のセットが組まれ、後方のスピーカーからクレズマーの演奏が随時カットインされます。私の席はほぼ中央だったので、クレズマーの演奏が後方スピーカーから流れるたびに後方を振り返るはめに(^_^;)。３６０度全方位アンサンブルはなかなかの迫力でした。
これにステージに次々に登場するSTORUNGEN部隊が順次登場して即興演奏を繰り広げます。STORUNGEN部隊のメンバーは以下の通り。
1.一楽儀光(ds,electronics)
2.足立智美(vo)＋稲田誠(cb)＋園中輝明(accordion)
3.大蔵雅彦(sax)
4.さがゆき(vo)＋早川俊介(ds)
5.今井和雄(g)
6.吉田アミ(vo)＋MARTIN TETREAULT(tt)
7.Ｐ−ブロッ(pianica）
8.大貫靖子(vo)＋県一郎(g)
9.勝井祐二(vln)＋LEONID SOYBELMAN(g)＋TONY BUCK(ds)
10.川端稔(sax)＋磯田収(g)
11.山本精一(g)
12.川端稔＋今井和雄＋早川俊介
13.EMI ELEONORA＋吉田アミ＋さがゆき＋大貫靖子＋きょうこ(vo)
14.大友良英(g)
15.川端稔＋大蔵雅彦＋水谷康久(sax)
16.一楽儀光＋TONY BUCK＋早川俊介＋
EMI ELEONORA＋吉田アミ＋さがゆき＋大貫靖子＋きょうこ４、９、１３といった組み合わせは単独のステージで見てみたいほど魅力的ですね。特に圧巻だったのは１３の「アヴァンギャルド５人娘」(^_^;)。全員強烈だったけど、EMIさんに打ち勝ってしまうさがさんはやはり無敵です(^_^;)。４での早川は後方のセットからシンバルのみを持ち出し、ベルトを外して鞭のように叩きます。
最後は後方ステージを離れたクレズマー部隊とＰ−ブロッ、１５のサックス３人組が客席を練り歩きながら演奏、１６のメンツとともにステージに上がって大団円。９０分１本勝負、ボリューム満点の内容でした。
新ピでの後夜祭に続きます。
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